ユーラシアスポルティーフ前変速機整備

いまではめずらしい、ワイヤーを引くと小ギヤに、戻すと大ギヤになるタイプの前変速機。
数年来、変則が不調。ワイヤーを引くと小ギヤに切り替わるのだが、戻しても大ギヤに戻らない。指でぐいっと変速機の枠を引っ張ると定位置に。


関節が固まっているのか、リターンスプリングが弱ってるのか・・・と、ずうっと推測していたのだが、違った。
5-56を吹きかけて、汚れを除去しながら動きを観察。あら、ワイヤーの戻りが駄目じゃん。アウターワイヤーが、中で錆びてる!!!


アウターワイヤーを引き抜こうにも、簡単には引き抜けないほどの錆つき(^^;
変速レバーの力を借り、レバー基部に巻きつけてはひき、巻きつけてはひきして、ようやく。
手元にアウターの予備がないので、錆びたアウターの中に5-56を吹きこんで、古スポークを突っ込んで磨く。
スプレーグリスを吹き込んで、再度組み立て。


併せて、ハブ周りを5-56のにじんだ布で軽く清掃。
チェーンステーの塗装剥げに、サビチェンジャーでさび止め。


作業をしながら、所有する自転車たちの、今後の方向性を考えた。
フレームを再塗装し、部品もピカピカに磨いて、新車同様に・という願望もあるのだけれど、どうやら僕には向かないみたい。
オリジナルに戻すという方向性も、好きではないようだ。そもそも、後ろ泥除けとリヤキャリアを失ってるし、車輪とリアディレイラーとブレーキシューは交換してる。
各部品の寿命と持ち味をきっちり使いながら、必要な性能が出ない部分は改良交換する・というスタンスが好みなのだろう。
見栄えも、ピカピカにするのではなく、劣化を進行させず、故障を見逃さない程度の清掃・磨き・塗装補修で行くのが良かろう。


で、この自転車については、
スポルティーフにするのがいいかなぁ。泥除けつけて、キャリアも前後つけて。雨降りでも平坦舗装路を荷物積んでガンガン行く。
・・・でも泥除け、この辺りを走っている分には必要性を感じないしなぁ。荷物積むにはスポーク細いんだよな。
永年使っているせいもあってか、僕にとって、最も乗りやすい自転車。乗車フォームも楽だし、乗り心地もしなやかだし。本来の細いサイズのタイヤを入手しがたいのが難点だよなぁ。


夜、試走。
素早く変速すると、チェーンが内側に落ちてしまうが、
変速そのものはまずまず順調になった。