電気自動車(EV)の楽しい未来

まずは、動画を見てほしい。
左の黒い車は、485馬力を誇る日産 GT-R
右の白い車は、1972年型日産サニーの、DIY改造車。

日産『サニー』の電気自動車、『GT-R』に勝利(動画) | WIRED VISION


10数年前、愛用していたALPS社製プリンタを通じて、ALPS社内の電気自動車サークルの方々と知り合うことができた。
谷田部の高速周回路での、規定時間内の走行距離を競うレースを応援しに行ったり、
EVカート(レーシングカートをEV化改造したもの)レースを応援しに行ったり。


モーターって、低回転時のトルクが、エンジンとは比べ物にならないほど強い。
EVカートを一度、レーシングコースで運転させていただいたのだが、実に痛快だった!
最後、縁石で擦ってしまった拍子にアクセル全開状態に固定されてしまって”ブレーキで必死に減速しては全開で立ち上がり”になってしまったのだが、それはもう・・・恐ろしいながらも凄い走りだった。


大手自動車メーカーが、いよいよ電気自動車を本格投入し始めた一方で、
改造EVの世界も、いろいろ面白い動きがあるみたい。
実用的なEV化改造をビジネスパッケージとして請け負う会社が、いくつか設立されている。
”車好き”の方向性では、古い車をEV化・・・デロリアンとか、ヨタハチとか、2CVとか、フィアット500とか、初代ビートルとか、ホンダS800とか、シティカブリオレとか。
エンジンが駄目になってしまった車でも、EV化すれば、また走り出せる。
構造が単純だから壊れにくい。メンテナンスも簡単になる。
たとえば、EVデロリアン

とっても いい話だな、と 思うのは …
 
「 故障が多いうえ、環境への負荷となる燃費の悪さに 後ろめたさを感じた 」 オーナーさんが、
「 ネットで売られていた 事故車を見つけ、EV化を条件に 東京の所有者から 無償で譲り受け 」
でも 技術がないから 「 インターネットで 協力者を募ったところ、電気配線や 工作機械設計の
技術者たち、元マツダ社員、水素エネルギーを研究する大学院生ら、広島県内に住む15人 」
が集り、「 仲間らと協力して 電気自動車 ( EV ) に変身させ 」
「 車検を通し ナンバーも取得 」して、晴れて 「 近く 公道デビューする 」 ことになった …
 
という、その物語が、いいじゃないですか。 さぞや、楽しかっただろうな、と思います。


10数年前にEVに触れた時には、”旧車活用としてのEV化”という視点は、僕には無かった。
エンジンの味も含めて、旧車・・・という思いがあったからかも。
自分自身、大好きだった初代ランサーを、エンジンを維持できずに廃車にしたのにね・・・。
でも、いまは大いにありだと想う。
ひとつには、いつのまにか今の車たちが無個性になっちゃって、一方、魅力的だった車たちは歳月を経て、内燃機関のまま維持するには手間と費用が大いにかかるものになりつつあるからかも。10数年と言えば、新車がポンコツになるに十分足る年月だもんなぁ。フルモデルチェンジサイクルでいえば3回。
もうひとつは、いつのまにかEVに慣れたのかも。
さらにもうひとつは、改造車権や改造ノウハウなど、先人たちの努力のおかげで、環境整備が進んだから、心理的敷居が低くなったのかも。
まぁ、一番大きいのは、僕自身に先見性と進取の気性が乏しいということなんだろうなぁ・・・。


着実に歩みを重ねてこられた、日本EVクラブのひとたち。
いよいよ、開花期。
電池もモーターもコントローラーも、どんどん性能が向上することでしょう、入手性もよくなるといいな。
デロリアンEV化計画のページを読ませていただくと、ひしひしと感じるのですが、
夢のあるプロジェクトだから、どんどんひとの輪が広がっていく。
認知度も高くなる。
いろんなところに呼ばれて、驚かれて、紹介されて、また輪が広がっていく。
”わくわく”の力!