プロフェッショナル 仕事の流儀 北島康介さん

言葉にならない・・・凄い。
前半は流し観をしていたのだけれど、後半、泳ぐシーンが増えてからは、目が離せなくなった。
求道者。感覚を頼りに、いま到達できる最高の泳ぎを創り上げていく。
北京オリンピックで金メダルをとったあと、友人のこんな言葉がまずあって。

おまえの人生、今がピーク

水泳から一旦離れ、
そして、
まだ極めることがある・・・とみえたのだろう。

世界トップレベルの競泳は、気合いで何とかなるレベルじゃない。繊細な技術を極め、最も力のある者がレースに勝つ。水泳にまぐれはないからね。

時に泳ぎすぎて疲労状態になり、
身体を回復させつつ、無理してフォームを崩すようなことはせず。
不安でも、過信でもない、表情と存在感。
狙っている到達点は、ほんとうに精妙な、筋力とフォームのコントロール力とを高度に練り上げて、タイムを削りだしていくような世界なんだなぁ・・・ということは、どうにかわかった。
アート。ひとと競うという領域では、もはやない。

不安は無いですよ。
結果を求めたり、いまはこうじゃなきゃいけないと求めたりするから、不安になる。

いまを受け入れ、できるベストを紡ぎ上げていく。


そのとても自律した大人な現われと、一見まったく対照的な、最後の言葉にまたしびれた。

プロフェッショナルとは・・・


いつまでも子どもの気持ちを忘れちゃいけないんだと想う。
運動会に行くあのわくわく感とか、それはどんな舞台でも試合に行く感覚と一緒だから。
少しでもひねくれると何でも物事面白くなくなってくると想うし。
それが今のプロとしての僕の今の生き方だと想うんで。