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チリ鉱山 救出用トンネル貫通
うれしそう。飛びはねて喜ぶ作業担当者。
救出開始までは、あと数日。
わたしが子どもだったころ 吉本ばななさん
小学校のきゅうくつさに馴染めなかった、よしもとばななさんと、
自由な、じゅんちゃん。
まっすぐな、さかいさん。
いつも、誰かしらがそばに居た。
いじめられても、助けてくれるわけでもない。アドバイスしない。ただそばに居る。
地元主義。
僕とは真反対かも。
わたしが子どもだったころ 高橋ジョージさん
久しぶりの故郷。近づくにつれ、拒絶反応が。「電車は新しくなったけど、線路がそのまま。からだが覚えてるんだよね」
駅のホームに降りたつ。「うわーっ、まんまだ。・・・うわぁ、胃がいてぇ。上野をでたときは、足が震えて、でも気持ちは行くぞ!って感じだったのに、今は逆。脚がこっちだと進んでく。気持ちはだめなのに。」
音楽店
昔住んでた家
母の実家
駅
中学校 卒業の時、体育館にステージ創って、喫茶店からマイクやスピーカー借りて、ギターで演奏。いーっぱい生徒集まって。
放火の疑いをかけられる。生徒会副会長で人気者。それが、連日捜査官が自宅へ。みんなにしかとされる。
「おまえ、ホントはどうなのよ?」ってズバッと言われるよりつらいよね。
自殺を考え、線路に横たわった踏切に立って。
50になって、此処に立って、感傷に浸るかと想ってたけど、ごめん、まだ許せてないかも知れないわ。
さっき列車の音聞いたとき、”むかぁっ”ときたもんね。
このレールが、東京までつながってる。はじめて東京へのつながりを感じたんだよね。
鼻歌が、軍艦マーチみたいに勇ましくなって。
なんで俺が死ななきゃいけないんだって。馬鹿野郎、ふざけんじゃねぇ、歌ってやる!って。
あの時疑ったやつ、ひとりひとり謝ってほしい。そう想うけれど、
むしろもっとつらいのは、家族・・・楽しい思い出だね。積み重ねたものが違うじゃない。楽しい思い出の方が、ずっとつらい。
後輩の前で”ロード”を歌い、冤罪・自殺・夢について語る。圧巻。
歌手になって、見返してやるって想ったのね。なりかたなんてわからない。でも、好きなことなら失敗しても悔いがないって。
最初のヒット曲が出るまで、すっごく時間がかかったのね。でも、想いが強かったから、あきらめないで続けられた。死なないでよかった。
これからの人生、辛いこともあるかも知れない。でも、夢があれば頑張れる。
自殺を考えてる人が、周りに居たら、はげましてあげて。
教室をでるジョージさん。涙ぐむ生徒たち。振り返らずに廊下へと。
感慨深い顔で
38年前に誓ったことを、いま、果たせた。
雲が全部、消え去ったね。
天気だから、また雲がかかることがあるかも知れないけど、いまは晴れ晴れとしてる。
”晴れ晴れした”って日本語の意味が、いまわかったね。
ささいなことですよ。
幸せなことって。
でかいことじゃないね。
観てよかった。
ジョージさんの顔が、どんどん変わっていく。