ディズニーランドの原点
メンバーは全員、ウォルト・ディズニー映画会社で働く芸術家、漫画家、アニメーション製作者、音響効果技術者、助監督、プロデューサー等で、純粋な素人の音楽家から成るジャズ・バンドである。
一旦忘れ去られていたデキシーランドジャズが、戦後すぐ再発見されて。
彼らのアルバムは、リバイバル後のデキシーランドジャズの代表的お勧め盤として良く名が挙がります。”純粋な素人”といえども歴史に残る超一流。
このバンドのリーダー、ウォード・キンボールさんは鉄道好きで。本物の蒸気機関車を所有し、線路を引いて走らせていた。
ウォルトも、模型鉄道を庭で。
やがてそれが、ディズニーランド構想に・・・。
消え去ろうとしていた良きものに、息吹を吹き込み、継承してゆく。
それは、未来に紡ぐ夢と並んで、ディズニーランドの原点なのでしょう。
東京ディズニーランドのデザインにあたり、日本文化研究のため来日したデザイナーは、日本のテーマパークとして「明治村」と「映画村」をあらかじめリストに挙げ、立ち寄ったそうです。ディズニー・テーマパークの魅力 −「魔法の王国」設立・運営の30年− p.55