BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 第7回 中東 分割の悲劇

昨日、見忘れてしまった・・・。第1次大戦後のフランスとドイツの混乱、興味があったんだけれど。
今日は、中東。オスマン帝国が敗退したあと、イギリスとフランスが分割占領。そして、民族国家をつくらせて・・・今に至る紛争の種をまいてしまう。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/080111.html
フランスが、キリスト教徒に肩入れをし、大レバノンを建国させる。
イギリスが、ユダヤ教徒に肩入れをし、エルサレムを統治させる。
多様な文化をもったまま共存し、生活をともにし、交易しているひとびとの姿。
そのあと、宗教ごとに分離し、対立していくとは・・・。


生々しかったのは、トルコでの映像。ギリシャ軍が撤退の道すがら、村々を徹底的に破壊する。トルコ軍は、ギリシャ系住民に報復をする。
当時トルコ第2の港町・国際都市スミルナの大火災の動画。見渡す限り、街中が燃えている。トルコ軍の占領直後、アルメニア人居住区から火災発生。4日間燃え続け、ヨーロッパ風の美しい町が廃墟に。
国を追われるギリシャ系避難民たち。第2次大戦の記録映像を観ているかのような・・・。100万人のギリシャ人がトルコを追われ、その報復に、50万人のトルコ人ギリシャを追われる・・・それが、素晴らしい解決策であるかのように、国際的に認知されて。
望郷の念を語る、現代の老婦人。これでは、トルコとギリシャが、未だに仲が悪いはずだ・・・。



さっきの爆問学問と相通じる。
違いにばかり注目したり、
同質さばかり注目したり。
そうして、”民族自治”の名のもとに、くっきりと境界線を引き、色分けをしようとする。
そうじゃない。
圧倒的に同じ。そして、ほんのちょっぴり違う。両方に注目すれば、くっきりした線などないとわかるよね・・・。