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大仏開眼 後半
げんぼうは、道を誤ってはじめて、仏に近づいたのじゃ。
人間とは、そういうものだ。
理由はない。
ただそう想うだけじゃ。
二人の坊主がそう想うのじゃから、あながち間違いではあるまい。
ワンダー・ワンダー 谷川岳北壁
インスペクション。なだれを読む。
大きななだれが、夜明けすぐにあるかも。だから、1時間早く出発して、雪崩の通過箇所を通り過ぎよう。
・・・見事に読みが当たる。15メートル横を時速100kmで落ちてゆく大雪崩。
トップランナー
武智半平太役
スコラ 音楽の学校 バッハ2
グレゴリオ聖歌は、完全五度。当時は三度は不協和音だった。
バッハまで数百年かけて、三度を発見した。
五度だと、永遠に曲が続いていく。
三度が加わることで、終止が生まれる。そして、時間・・・はじまりと展開と終わり・・・が音楽に生まれた。
感情を音楽で表そうとすると、なにかしらの不協和が必要になる。
してみると、音楽の歴史は、音を増やしていった歴史ともいえる。
単音→五度和音→三度→七度→九度・・・と、20世紀のジャズまで。
アレンジ。バッハは、コラールというひとつのメロディをアレンジして、たくさんの曲を作った。”主よ、人の望みの喜びよ”もそのひとつ。
学生それぞれ、コラールをアレンジする。ロック調あり、ジャズのように1小節にたくさんコードを詰め込むのあり、短調あり、対旋律をつくってしまうひとあり。
意外性=新鮮さ、それを競う面が、アレンジにはある。
”主よ・・”でも、不協和音で緊張を創り、それを解決していく。
間違うのって面白い。失敗しちゃったとやめちゃいけない。続けていく。変な音にヒントがある。
ラストは、チェロの素晴らしいソロ演奏。
よく耳にする、チェロ独奏の代表的といっていい曲だが、20世紀にパブロ・カザルスが発掘するまで、長年埋もれていたという。