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大仏開眼 前編
いやぁ、凄い。力作だし熱演。龍馬伝や坂の上の雲よりもさらに、気に入った。
どうしちゃったんだろう、NHKの歴史ドラマ!
兵法も学びました。極意は、戦わずして勝つ。敵をつくらない。そこをあなたたちは誤っている。
吉備真備:あなたはなぜ、橋をかけるのですか?
行基:あなたはなぜ、あのものを助けたのですか?・・・天のことは見守るしかない。しかし、地のことは手をくだせば思いを遂げられる。この世を見て、手をくだしたくはなりませんか?
吉備真備が、藤原仲麻呂を説得するシーンが圧巻。
おとなしく星を観ているだけにみえた吉備真備が、懸命にひとびとの動静を読み。天皇に会いに行き遷都のはなしをつけ、仲麻呂邸に単身乗り込む。冷静に、確信を持って。
自分を殺そうという声が聞こえたことを平然と語り、藤原氏が本来目指したものを説き、祖父への情に訴え、法を使い・・・反乱側につくことをとどめさせる。
さらに、遷都の先導役まで引き受けさせる。
私が唐で学んだのは、戦わぬことです。人が穏やかに生きることです。
くまんばちと裸で出会ったときの、あの感じ。
法・・・理と、理を超えたものと。後編で、どう決着していくのだろう。
ワンダー・ワンダー 舞台裏
カメラマン、凄い・・・。
もと贋作犯さん、味があるなぁ。
schola 坂本龍一 音楽の学校 「バッハ編」(1)
http://www.nhk.or.jp/schola/index.html
なぜ、バッハが”音楽の父”なのか。調性について実演を交えて講義。
”ハ長調”・・・主に使う音はC,E,G・ほかにD,F,A,B・・・と設定することで、坂本龍一さんと中高生8人ほどが、違う楽器をアドリブで弾いても、ちゃんと音楽になる。なるほど。
3人で、バッハについてのあれこれを語る
バッハはライプチヒという片田舎だったからこそ、各国の流行や過去の音楽を勉強し、ああいう仕事が出来た。これが都会で日々の華やかな演奏におわれてたら、流行を追いかける音楽になったろう・・・なるほど。
調性について、もうちょっと突っ込んで知りたくなり、検索をかけてみました。
この記事がわかりやすかった!
作曲家はどうやって「調性」を選ぶのか?: 月刊クラシック音楽探偵事務所
1. 平均律だと、調により響きが変わってくる。
オクターヴを12で割りながらも、ドとソの「完全5度」やファの「完全4度」などはハモるように微調整し、それで生じた「ズレ」をあちこちの音(特に#♭の音)をちょっと高めにしたり低めにしたりすることでつじつまを合わせている
から。
2. 楽器により、綺麗に響かせられる調が違う
弦は完全5度の間隔で並んでいるので、互いに自然倍音の関係にあり、「ソ」の弦を弾いている時も、空いている「レ、ラ、ミ」の弦が共振して鳴る。それが、ヴァイオリン特有のふくよかな響きを生むわけだ。
つまり、この「ソ、レ、ラ、ミ」の音(とその自然倍音)を音階に含む「調性」こそが、ヴァイオリンにとってもっとも自然に響くキイということになる。
ヴァイオリンにとっては4つの開放弦が生み出す「ト長調」「ニ長調」「イ長調」「ホ長調」がもっとも鳴りやすい(演奏しやすい)キイなのである。
管楽器。
これは、もっと明確な「個別の調」がある。
なにしろ「管の長さ」によって出る音が唯一絶対の「基本の音」だからだ。
その特性を、作曲家がどう活かしていくのか・・・例を挙げて語られています。
作曲家が「調性」を決めると言うことは、楽器の「性格」を100%引き出すための重要事項であり、それゆえにこそ「調性」は作品名に明記される。
なるほどなぁ・・・と、うなりました。