その街のこども
阪神・淡路大震災15年 特集ドラマ 「その街のこども」
半ばドキュメンタリーのように、雑駁にはじまった。いや、ホームビデオカメラをポイッとおいて、日常をそのまま録画したかのような。
そして、ぐいぐい引き込まれた。
こころに響いた。
見終えてなにかが、深く癒されたような、変わったような。
居る・在る・歩く・さまよう・祈る・・・迷いながら、逃げながら、強がりながら、からかいながら、むきになりながら。やがて、立ち直る日が来るのかもしれない。まだ時が必要なのかもしれない。
苦・集・滅・道。たくさんのひとたちが、傷をおいながら、それぞれになんとか折り合いをつけながら、生きている。立派ではないかもしれない・そこにこそ、ひとの尊さがあるんじゃなかろうか。
うーん、ある意味”アバター”の立派な戦士たちとは、対極かも。でももしかしたら、その弱さにこそ、”もののあはれ”や”ありのまま”につながる拡がりがあるのかもなぁ。
1/18追記
佐藤江梨子さん。ポスターや写真でお見かけしてきたお顔と、まったく印象が違っていて。”あれ?ほんとに佐藤江梨子さん?!?”って、最初、画面を凝視してしまったほど。
すっごく惹かれて、ググッてみた。いやぁ、素敵だ!
特にBlog。
日によって、見慣れた整った顔だったり、ぐしゃぐしゃの泣き顔だったり、にっこにこだったり、弱々しかったり・・・なんだか別人のように、オーラがくるくる変わってる。それをそのまま、表現してる。
もしかしたら15年前辛い思いをした分、また、いじめを経験したりしてる分、”鎧を着た戦士”な部分があるのかも。それが、ポスターなどで見慣れた彼女の姿なのかもなぁ。
そして、”アバター”で描かれていたように、戦士こそが、自然の流れと人間社会とのつながりを、取り戻す鍵にもなるし、切り離す斧にもなるのだろう。