新型インフルエンザ流行第二波?!?

読売新聞のコラムを読んで驚いた。
新型インフルエンザウイルスが、流行第一波のあと、息を潜めて油断を誘っておいて、今また暴れ始めた・・・みたいな論旨だった。


あのぉ・・・日本での感染拡大って、いったん下火になりましたっけか?
ずうっと着実に、対数的に、感染者数が増え続けていたんですけど。


ウイルス自体は、ぜんぜん息を潜めてなんか居なかった。
流行第一波が、いまようやく、大波になろうとしているだけ。


いったん下火になったのは、報道と社会の関心。
過剰に騒いで、無意味な対策に力を入れて、
根拠無く油断して、すべき準備をしないまま無為に過ごして、
第二波?!?・・・報道の流行は第二波かも。第一波と違って、もっと有意義に、冷静に、伝えて欲しい。

 ”新型インフルエンザ状況”は、何も変わらずシームレスに変化が続いてきた。国内では拡大を続け、そしてハイリスク者への注意が欠けていたため死亡者が出てしまった。欧米の2ヶ月前の状況である。
 国もマスコミも正確な情報を社会に伝えることをしてこなかったため、社会では新型インフルエンザに対する関心が薄れていた。


(中略)


 国の担当大臣が突然テレビに現れて”流行期に入ったもよう”、このようになるとは予想もしていなかった、等と発表。予想もしていなかったのは本人の自由であるが、その程度の情報量と知識であったのは驚く。
 マスコミは一様に記事を書き立てた。


 国とマスコミはなぜ、このように社会的パニックを起こすような行動をとるのだろうか、と思う。
 全てはシームレスに変化しているのに、突然、天から降ってきたような話を展開する。
 喜ぶのは、企業のリスク専門担当者、株取引している人々、新型インフルエンザ関連製品発売会社等。


 一方、海外では着実に対策が進んでいるようだ。

 公聴会は5月末には開いていなければならなかった。または遅れたとしても、WHOがパンデミック宣言をした6月11日に頃には開くべきだった(これはワクチンを製造する合図でもあった)。なぜ今?? 2ヶ月は遅れている。HIVもBSEも対策は欧米より、すごく遅れた。SARSも、ハンセンも、…。
 ハイリスク群はワクチン接種の優先性もあるが、感染および発病初期の治療等の対策も重要なのである。