新型インフルエンザ

痛いニュース(ノ∀`):ヤフオクでマスク大量出品するも入札ゼロ…出品者に同情と嘲笑の声
ほんとに居るんだなぁ、こういう間抜けで迷惑な人が。
社会に害悪をもたらして、それでもうけたお金に、なんの意味があるだろう。


なにかしら、ひとに貢献をする。自分の創造性を思い切り発揮して。
そこに集中すれば、食べていく道は、必ず見つかるだろうに。



さて、今回のウイルス、冬を迎える南半球で感染拡大はあたりまえだけれど、
ハワイやタイなど、暖かい地域でも、まだ感染が拡がっているのは、ちょっと気になる。
厚生労働省は、行動計画をまっとうな方向に修正するみたい。
ただし”ウイルス病原性の高低に応じた、多段階の計画”という視点に欠けているような・・・

 厚生労働省は18日、新型インフルエンザで懸念される秋以降の流行「第2波」に備え、原則として全医療機関で新型患者を診察し、軽症者は自宅療養とするなど、対策の運用指針の改定案を固めた。患者の全数把握は中止し、学校などで集団感染が起きた場合の早期探知に力を入れる。患者発生をゼロに抑える封じ込めが困難になったため、重症者を可能な限り減らすことに対策の重点を移すのが狙い。

方向はまっとうだけれど、切り替えがあまりにも遅い。

 日本ではすべてが遅すぎる。
 遅いのは組織の動きが重いからで、責任者が明確でないからなのかもしれない。
 日本におけるCDC長官に相当する責任者は誰なのだろうかと思う。
 みんなで評論家的に、早くやれよ!と声を掛け合っていても何も動きはしない。

アメリカは、秋以降の再流行に対し、しっかりと手を打ちつつある。
また、オーストラリアは、初期対応の過ちを迅速に修正し、方向転換をした。

 感染者数が激増で、保健相が対策を転換した。
 感染者の拡大を抑えることはもはや不可能であることから、重症者とハイリスク者を中心に対策を講じる。
 休校等はもはやしないようだ。
 抗インフルエンザ薬は、重症者とハイリスク者だけに限定して、後は家庭で療養となる。
 接触者調査や、濃厚接触者の隔離等は中止となる。
 基本的に季節性インフルエンザと同じ対応であるが、まだまだこのウイルスは分からない部分もあり、要警戒であることには変わりないとされる。
 オーストラリアは公衆衛生学先進国の一つである。
 日本でも見習う部分は多い。


毎日新聞朝刊で、このところ、国内感染1ヶ月の検証記事が連載されている。今日の弟4回は、サーベイランスについて。

 「タミフル、増えてますね」。国立感染症研究所感染症情報センターの大日(おおくさ)康史主任研究官は5月20日、京都市保健所に電話を入れた。インフルエンザの流行を追うため、全国約2000薬局の治療薬処方数を監視するサーベイランスシステムで、京都市右京区と北区の処方数が19日に急に増えたからだ。増加は20日も続いた。

 システムは大日研究官が開発した。インターネットを通じ毎日、インフルエンザ治療薬の処方数を収集。10店前後の薬局を一地域として監視し、地域内で例年より処方数が増えた薬局の割合が1割を超えると警戒情報が出る仕組みだ。1月から研究運用を始め、毎朝チェックしていた。

 京都市右京区ではその後、22日に女子専門学校生(15)が発熱などの症状で市発熱相談センターに連絡し、23日に新型感染が確認された。発症日は20日で、サーベイランスはそのころ広がり始めていた感染を検知したとみられる。大日研究官は「確認されたのは1人だったが、他にも感染者がいた可能性が高い」と分析する。

 実はそれ以前にも、4月28日に神戸市中央区で、5月1日には大阪府池田市枚方市で異常を検知、所管の保健所に連絡していた。「病原体サーベイランス」と呼ばれる別のシステムでこの時期、季節性インフルエンザの流行は確認されなかったため、新型感染者だったとみられる。

 だが当時、国や自治体の関心は水際対策にあった。システムの有効性は不明で、大日研究官も「処方数増加」は伝えたが、「新型の疑い」を指摘したわけではなかった。厚労省の担当者は「国内に視点を移し、サーベイランスで新型発生を読み取っていれば、2週間以上早く国内侵入を確認できた。感染拡大の状況も変わっていたかもしれない」と振り返る。

 流行「第2波」で懸念されるのは、大量の患者が一気に発生し、医療機関がパンクすることだ。全患者の追跡は不可能な中、サーベイランスで集団感染を早期に発見できれば、感染拡大防止策を打てる。有効なサーベイランスを構築できるかが、対策の成否の鍵を握っている。

アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアに関しては、こういったサーベイランスの情報が、ほぼリアルタイムで報道されているように感じる。
マスコミの取材力の差なのだろうか、それとも、公共機関の情報発表の有無の差なのだろうか。
毎日新聞の過去記事を読み返してみると・・・5/29には、すでにこういった報道がある。僕が見落としていただけかもしれないなぁ。

 国立感染症研究所(感染研)は29日、関西で最初に新型インフルエンザの感染が確認された5月16日より2週間以上前の4月28日ごろ、すでに神戸市、大阪府内で患者が発生していた可能性があるとの見方を示した。また、ウイルスの遺伝子情報を解読する製品評価技術基盤機構と感染研は29日、兵庫県大阪府で採取した新型の遺伝子を解析した結果、メキシコや米南部での最初の流行と、4月下旬の米東部とカナダでの流行の間に変異して発生したウイルスであることが判明したと発表した。

(中略)

  ◇新型インフルエンザ関連の主なできごと

4月下旬 メキシコや米国で新型インフルエンザ患者や死者が明らかに

  28日 WHOが警戒レベルをフェーズ4に引き上げ(日本時間)。日本政府が新型発生を宣言

  同日 薬局サーベイランスシステムが神戸市中央区でインフルエンザの流行を検知

5月1日 同システムが大阪市周辺でも流行を検知

  9日 成田の検疫でカナダから帰国した大阪府の高校生らの感染確認

  16日 海外渡航歴のない神戸市の高校生の感染確認

      初の国内感染

  17日 渡航歴のない大阪府の高校生らの感染確認

してみると、患者から採取したサンプルによる、新型ウイルス検知は、かなり感度が悪い・・・ということになる。
同時期に、大阪・神戸以外でも、季節はずれのA型インフルエンザの流行はなかったのだろうか。また、今はどうなのだろう。そのあたりも知りたい。
「実は、日本各地で、既に小規模な流行があったと想われます」となれば、僕たち一般人のこころが、”未知の脅威”への過剰な恐れを客観視し、おさらばする絶好のきっかけになるんじゃなかろうか。