多系統萎縮症にかかっている友人、てつさん。実家のリフォームが終わり、東京を離れ、郷里に帰ることになった。
10:15 会いに出かけようと、車に乗ろうとして、ふと、その前に、HT千葉に出かけたほうがいいような気がした。セッティングしてくれた友人にTELし、行動予定を変更。
自転車で、駅へ。ホームに上がると、車椅子に乗った娘さんが居られた。娘さんは30代半ばくらいだろうか、ホーキング博士のような状態。”きゃはきゃは”と明るい声を上げる。付き添うお母さんは、とっても幸せそう。乗車されるのだったら手伝おう・・・と想い、そばに立ったが、どうやら迎えに来られたのか電車を観に来られたのか、お乗りにはならなかった。閉まるドア。陽だまりのように明るい母娘。お母さんが小さく手を振っておられたので、振り返す。
10:30-13:00 HT千葉 今日のテーマは、受容。とても楽しく、意義深い時間だった。
「心の平安は、身体の状態とは無関係ですから」


桜が、あちこちで見事に咲いている。東京って、こんなに桜の木が多かったんだなぁ・・・。
14:15 光が丘駅で、友人と合流。
16:30ごろまで、あれこれ会話。
身体はかなり、動かしづらくなっている。言葉も、ろれつがまわりづらくなっている。今のまま、医療が進歩しなければ、発症して16年ほどで亡くなるらしい。58歳で命を終える計算になる。
状況や条件はいろいろ変わっている。けれど、てつさんから伝わってくる肌合いのようなものは、やはりてつさん。


職業人として、すこぶる優秀だった、てつさん。
彼の為した仕事に、世話になっていない人は、たぶん日本には居ないだろう。
不測の事態にも、適切な対応策を見つけ、解決へと導いてきた、てつさん。
「だからこそ神様は、”よーし、こいつならこのくらい難しい課題でも、挑戦できるだろう”って考えたのかもしれないね」


セッティングしてくれた友人曰く「自由って、”自分で選択している”という感覚のことじゃなかろうか」
朝、駅であった素敵な母娘は、とても自由だった。
状況や、条件ではない。自由って、自分次第。