NHKスペシャル アメリカ大統領選挙
黒人男性に、熱心に選挙登録と事前投票を呼びかける。
"君の投票が必要なんだ”
”わかった、行くよ”
”いつ?”
”・・・・・・”
”いいかい、この投票を逃すと、君は歴史的投票をのがすことになるんだ。
畳み掛けるように語り、ついにともに足を運んで、選挙登録。
取材スタッフに、物静かに語る。
60年前、この国の黒人に選挙権は無かった。獲得するために、どれだけ多くの命が失われたことか・・・。
オバマ氏に投票すべき理由は、数千もある。人種意識なんかに、それを妨げさせてなるものか!
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- ある白人労働者
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理性では、投票すべきとわかっていても、頭の片隅で「信用できない」という声がするんだ・・・。
幼い頃から、周囲の黒人を差別する声を、沢山聞いてきた。それと闘っている。
労働組合のスタッフが訪問し、オバマ候補がいかに労働者のために働いてきたか、実績を数字で示す。
一方、経済状況はどんどん悪化。気持ちがだんだん変わってくる。
今、オバマ氏に52%、マケイン氏に48%という気持ちだ。
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- 労働組合スタッフ
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8年前と比べ、生活はよくなりましたか?
答えがNoなら、"Change"に投票すべきなのです。
- マケイン陣営 ペンシルバニア州
オバマ候補が、クリントン候補に大差で負けた州。クリントン支持者を取り込もうと、マケイン陣営が重点を置いて活動。
リーダーとしての資質を訴える作戦。
演説会場に、ロッキーのテーマとともに、2階建てバスで登場。
金融危機で、安全保障よりも、経済対策が、主なポイントになっていく。
共和党支持者である小事業主も、テレビ討論で両者の政策を比較し、
オバマ候補の政策は魅力的。一方、マケイン候補は傲慢に見えた。
私は共和党支持者だから、マケイン候補へ投票する理由を探しているけれど、見つからない・・・
TV討論会を、共和党支持者で集まって観ようと用意した会場、だれも来ない・・・
政治に裏切られたと感じ、投票する意思が無いダウキンズさん。
熱心なジャクソンさんの語りに、「わかった、投票する」と答えたものの、まだ迷う。
”自分は貧しい人たちの味方だ”と語ってきた、たくさんの政治家。でも生活は向上しない。
「もし投票して、無駄に終わったら・・・とおもうと、怖いのです」
ジャクソンさんがひらいたバーベキューパーティー。
終わる頃、ダウキンズさんが訪れる。
投票の仕方を聞き、事前投票へと。52年の人生で、はじめて。あきらめてしまっては、何も変わらない・・・
孫たちのために、投票しました。誇りに思います。家でただ泣いている人生は、もうやめ。明るく、犯罪の少ない社会を望みます。
その誇らしい顔。
- 今電話で確認したところ
ペンシルバニアの白人経営者は、オバマ氏に投票。
ノースカロライナの白人労働者は、迷っている。今はマケイン氏に傾いているが、最終的には投票所で決める。