ブロードウェイ・ブロードウェイ

ミュージカル”コーラスライン”に関するドキュメンタリー映画
06年再演のオーディションの模様を中心に、
74年の、24時間にわたるダンサーたちへのグループインタビューテープと、
75年初演版の、舞台映像とを、重ねながら。


30人ほどの観客、3列目中央から鑑賞。

  • 僕たち観客って、実に気楽だなぁ・・・

一方出演者たちは、高度な修練を積んでる。
でも最終的には、”そのひとにぴったりの役”が、はまるかどうか。
4ヶ月前は、ばっちりだったのに、そのあと自分が変化して・・・ということも、ある。
逆に、失業保険が切れるという逆境が、役柄に深みを与える・・・ということも、ある。
”自分と重なるところはまったくない役だけれど、それを演じるのが役者”・・・という姿勢で、新人がベテランに勝ってしまうことも、ある。

  • 2度、大泣きした

ひとつは、予告編でも泣いた場面。オーディションでの演技なのに、キャスティングスタッフがみな、もらい泣き。
もうひとつは、初演版出演者の、お父さん(80歳越しておられるかなぁ)へのインタビュー。微笑みながら、40歳のとき、ひざの断裂でダンサー生命を絶たれたときの話を。
どちらも、まぶたがじんじんしびれる。この泣け方は、劇団LIVESの”夢〜池袋ミッドナイツ〜”を観たときとおんなじだ・・・

  • ショービジネスの凄みは

”キャスティング”という考え方に、あるのかも。
適材、適所。
その役柄のために、今、生きている・・・かのようなひとを、探し、育て、キャスティングする。
ほかの業界でも、オーディション的な考え方を、するべきなのかも。

  • 働く側は・・・

技量を磨く、才能と特質を見極める、緊張を味方にする、自分の本質を存分に発揮することに集中する、時の運・夢はかなう・すべての経験は有意義と信じる・・・といったところなのかなぁ。
結局のところ、一線を踏み越えた何かが輝くひとが、役をつかむ。その何かしら踏み越えた輝きは、すべてのひとに、あるんだと想う。気づくか、気づかないか。生かせる役が来るか、来ないか。磨くか、磨かないか。そのあたりが、決め手なのかもなぁ。


テーブル・イズ・ウェイティングや、これまでのクリスマスのキャッスルショー。”実によく出来てる”・・・と感じつつも、気がつくと、僕は鑑賞回数が少ない。
僕には、オーバー・ザ・ウェイブのほうが、ぐっと来る。それはもしかしたら、”キャスティング”色が強いからなのかもしれないなぁ。
たとえ小規模でも、演じ手ご当人の、唯一無二ななにかが前面に出ているショーが、僕はどうやら、好きみたい。
ロイヤルストリート6、サルササルササルサ!、ムジカ・メヒカーナ、ケープコッド、シークス、プレシャストレジャー、ミニー・オー!ミニー、BBB、リズム、などなどなど・・・


で、書いてから気づいたんだけど、castって、鋳物のcastと、おんなじ単語かしらん。
キャスティングって、鋳型にはめるのと、おんなじ単語?!?


23:32 舞浜発