ひとの存在理由

むかしむかし・・・ 投稿者:BigLove 投稿日:2008/06/20(Fri) 16:52 No.13336
あるところに、ウオルトという青年が居りました。
登場したばかりの新技術、アニメーションに惹かれ、製作会社を作り、倒産し、新会社がようやく軌道に乗りはじめ。

そんなときに、映画配給会社がやってきて。「君の作品をたくさんの人々に観てもらいたい。ただ、モルモットのモッキーという名は、通には有名になってしまってて、嫌がる映画館もある。どうだろう、マッキー・マウスという名にしてくれないか。」

全米で公開され、マッキーは大人気に。

ところが、新作の製作に追われ、ウオルトのスタジオは費用がかさむ。配給会社に契約料のアップを求めたところ・・・
「君とはもう契約しない。絵を描いてくれてたスタッフに、直接発注するから。既に引き抜いてあるんだ」

新作のアイディアはあれもこれもあるのに、マッキー・マウスの映画をウオルトが創ることは出来なくなってしまった。
やむなく、マッキーの耳を伸ばして「うさぎのオスワルト」だということにし、残ってくれたスタッフと新作を創る。
でも・・・どの配給会社も買ってくれません。「だってお客さんには、マッキーの2番煎じ、まがいものに観えてしまうだろ?」


長々とすみません。ご存知の方のほうがむしろ多いと想うんですが、みゅさんはよく知らないとのことだったので。


この創り話、
”ウオルト”を”ウォルト・ディズニー”に、
”マッキー・マウス”を”うさぎのオズワルド”に、
”うさぎのオスワルト”を”ミッキー・マウス”に置き換えれば、
実話に、おおむね沿ってます。
http://sol.oops.jp/earlydays/oswald.shtml


幸い、新技術の”トーキー”が登場し、それを巧みに取り入れた”蒸気船ウイリー”に買い手が現れて、やがてミッキーはオズワルドをはるかに超える人気を得ます。
今を生きる僕たちから観れば、それは必然だったかのように感じられる。

でも・・・もしトーキーが登場しなかったなら。または、オズワルドを手にした配給会社が、豊富な資金力を作品に注いだなら。
ミッキーとウォルトは忘れ去られていたことでしょう。
白雪姫もファンタジアもディズニーランドも、この世の中に存在しなかった。長編アニメもテーマパークも、手塚治虫宮崎駿も、たぶん存在しなかった。

無邪気さや夢や子供心は抑圧されたまま。
破れ窓理論・マネジメントシステム・従業員満足・おもてなしといった概念も登場せず、NYの犯罪率は高いまま・製品事故は多発・働く人は使い捨て・公衆トイレはきったないまんま・・・
少なくとも、ウォルトのようなひとが、ほかに現れない限り。

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ブランドを通じて、どんな価値を... BigLove - 2008/06/20(Fri) 17:14 No.13337

なにをするか、ではなく、
どういう意図でするか、で、結果が変わります。

配給会社は、作品の創造性向上よりも、収益を重視した。
だから、どのみちいずれ、ウォルトには負けた・・・のかもしれませんね。


ブランドって、太鼓判であり、約束です。
みゅさんは、お客さんにどんな約束をしたいのだろう。どんな太鼓判を、どんなふうに押したいのだろう。なにが”みゅさんならではの提供できる価値”なのだろう。

なぜ、みゅさんのもとに素敵な友人やスタッフやお客さんが集まってくるのだろう。
はたから観たらまるわかりなのに、ご当人にはなかなかわかんないみたい(^^)でも、それをしっかりつかむ必要がある。

もしみゅさんの店に、A店ブランドの製品が置いてあったとして。
みゅさんの店のファンは、A店じゃなく、みゅさんの店で買うことでしょう。

なぜ、ファンになるのか。
安いから?接客が気持ちいいから?みゅさんのめがねにかなった品物しかないから?配送やアフターサービスがしっかりしてるから?・・・みゅさんの提供してる・したい魅力って、なんだろう。
「A店嫌いだけど、この商品は素敵だねぇ、さすがみゅさん!」なんてお客さんも居るかもしれない。

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創業者の個性と、ブランド BigLove - 2008/06/20(Fri) 17:54 No.13338

ホンダの初代シティって車、寸詰まりで背が高くって、斬新で機能的なデザイン。
「うわぁ、最高にホンダらしい!!!」って感じました。
大ヒットして、2番煎じ3番煎じの車が次々登場して。
コンパクトカーのデザインを大きく進化させたし、ミニバンもあれをストレッチしたようなもの。

でもね、実は本田宗一郎さんは、あのデザイン嫌いだったんだって!

いずれそんなふうに、ブランドって創業者からひとりだちしていくものなのでしょう。
ただ、こうは言える。本田宗一郎さんが創った会社だからこそ、あんな常識はずれの・新しい常識を創ってしまう車を、世の中に提示できた。

みゅさんの会社は、どんな価値を世の中に提示していく会社になるんだろう。すっごく楽しみです!
それは、みゅさん自身の個性と、とても深く結びついてるはず。
のびやか?無邪気?カッコいい?シャイ?お調子者?個性的?おしゃれ?色っぽい?・・・

だから、自分を信じて。



ひとみな、自分にしか出来ないことがある。
自分らしさを徹底して追及した先に、それは花開くんじゃないでしょうか。

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人生は失敗の無い冒険なのかも BigLove - 2008/06/20(Fri) 18:27 No.13339

みゅさんはまさに今、ウォルトがオズワルドのシリーズを創りはじめたころと、とても似た段階に居る・・・と言えるでしょう。

どんな冒険が、待ち受けているのやら。
どれだけたくさんの人々に、幸せを運ぶことになるのやら。


昨夜、またシンドバッドに乗りました。一昨日スタッフに教えていただいた、ラストシーンのコーラスの歌詞をしっかり聞きたくて。
実はリニューアル以来、ひとつ違和感を感じてた。以前と人形の顔は変わっていないので、出発を見送ってくれたひとたちが、盗賊になってて、それを退治して・・・ってことになっちゃう。
でもね、航海の最後に、このコーラスの歌詞を聴いたとき、なぜかすっと腑に落ちました。
「無事に帰ったら、君の周り見てごらん。友達こそ宝!信じて、コンパス・オブ・ユア・ハート」

で、今日トイレに入ってて、腑に落ちたものが言葉になった。
「今、立場を異にして対立してる相手も、もしかしたらこの人生の冒険に出かける前、友情を交わした仲なのかもしれない、互いに気づかないだけで。
やがて人生の航海を終えた先、また立場の違いの無い世界に戻って、更に深い友情を交わすのかもしれないなぁ。」

ウォルト・ディズニーも、本田宗一郎さんも、結果的に、人類の歴史の中で、そのとき果たすべき大きな役割を為しとげたといえるでしょう。


ひとみな、自分にしか出来ないことがある。
そんな私たちが、いま、生きていることに意味があるとしたら・・・それはなんなんだろう。


僕は、ひとが、そのひとならではの輝きをはなっているとき、大きな喜びを感じます。
どのひとにも、そんな輝きが、必ずある。
輝きをひきだせるような、輝きを高めあえるような、そんなひとでありたいなぁ。それはいま、この時代に、とっても大切なことだと想うんです。