3月10日東京大空襲 語られなかった33枚の真実

警視総監から命じられ、地上から空襲直後の現場写真を撮影した警視庁写真係、石川光陽さんを、ドラマ化。
断片的に観る。


淡々と語る体験者の皆さん。
幼い娘と夫を亡くし、新聞紙に包んだ遺骨を、義母に黙って差し出して。
「情けない姿で、帰ってきたねぇ・・・あなたが無事で、ほんとに良かった。無縁仏にならなくて。あなたは二人の分まで、長生きしてね」・・・それまで涙も出なかった。なんて冷たい人間なんだろうと自分で思ってた。それが、そのときはじめて涙が出た。「優しい言葉に、こころが緩んだんでしょうねぇ」娘の着物を、今、生きているかのように慈しみながら「おなかがすくと、ここ(布の玉)をなめるのよ。母乳で育てたから」


戦後、GHQのネガ提出命令に逆らい、呼び出しを受け、生きては帰れない覚悟でネガを守り通した光陽さん。
「とても厳しくて、とても優しい父でした」「誰も自分の無残な姿を写真に収められたくは無い。申し訳ないと思いながら写真を撮ったそうです」
戦後撮影した写真にあふれる、子供たちの輝く笑顔。


光陽さんの写真をみた、B29搭乗員の痛ましい表情。