著作権と創造性

日本財団図書館(電子図書館) 世界都市東京フォーラム会議録「マンガ・アニメーションを東京の顔に」会議録
税金を投入することで、フランス映画が衰退してしまった・・・ほんとうかどうか、検証するすべを僕は持っていませんが、なるほどそういう視点はあるのかも。
国が注力すべきなのは、”しくみの最適化”なのかもしれませんね。


さて。
ウォルト・ディズニー・スタジオの草創期。
ようやく順調に経営でき始めたとたん、映画配給会社との著作権契約によって、自らの主力作品「幸せうさぎのオズワルド」を製作する権利を奪われてしまい、存続のピンチに立った・・・んだそうです。


この故事、「こんな理不尽なことがありうるから、著作権契約は、とても大切。」そう語られることが多いように感じます。
なるほど、それはそのとおり!


でも、今日舞浜からの帰り、ふとこう想ったんです。
むしろ、この故事って、「どんな理不尽な著作権契約を結ぼうが、創造性の発揮無くして、ほんとうの利益は生まれない」実例なんじゃなかろうか。
だって、「オズワルド」を知る人は、もはやごくわずか。
そのとき苦し紛れに生み出された、新しい主人公「ミッキー・マウス」とは、知名度も、生まれた価値の大きさも、比べ物にならない。


「オズワルド」の映画だから観に行く。ウォルトの手を離れても、しばらくはそういう観客が居たことでしょう。
でもそこに、質が伴っていなかったとしたら、たちまち離れていく。
そして、無名のキャラクター「ミッキー」のほうが、これまでのオズワルドの魅力を、更に進化させて持っていたとしたら。公開してくれる映画館が最初は少なくても、歯を食いしばって経営難に耐える時期があったとしても、やがて・・・。


2つのことを想いました。

  1. 創造性の発揮を、サポートするような著作権システムであってほしいなぁ。
  2. ありのままの質を見抜く眼力を、育てたいなぁ。

「ミッキー映画は面白い」「ディズニーはこんな会社」「この人はこういう人」「ジャズってこういう音楽」
僕たちの頭の中には、たぁくさんの過去データや法則・・・「おやくそく」というか「固定観念」というか・・・が蓄えられていて、行動や感じ方を大きく左右している。
たとえば「うわぁ、ソーリー&トラヘ・ヌエボのほうが、100倍音楽性が高いじゃん」と感じつつも、”有名なTRFが目の前に”ということに我知らず興奮しちゃったし。
もっとも、そういう「おやくそく」が一切無かったなら、創造も出来ないのかもしれないけれど・・・。
あ・そうか。「おやくそく」もシステム。創造性をサポートするような「おやくそく」体系を持てば、うまくいくのかも!?!