後輪整備

  • 前洗浄

以前、バイク用チェーンオイルを使ってしまって、その粘度の高さから、泥交じりの油汚れが、駆動系にびっちり。(自転車には、5-56みたいな、さらっとしたスプレーオイルがいいみたい。)
パーツクリーナーをじゃぶじゃぶとスプレーして、油と泥を落とし・・・てたら、あれ?ハブベアリング部に入ったのか、回転がぐりぐりだぁ!!!フリーもじゃりじゃりしてる。しっかり洗わなきゃ。

  • フリー抜き

先日購入したアメリカ製特殊工具の、台紙の説明書きをじっくり読む。ふむふむ、なるほど、工具装着後、クイックシャフトを付け直すのか!そうすれば確かに、ずれずにしっかり力がかかるよねぇ。そっか、工具を万力に固定して、車輪を回す方法もあるのかぁ。このぐらいがっちり創ってある工具なら、その手も使えるよねぇ。
20年強の歳月で、アルミと鉄がくっついちゃってるのでは・・・懸念していたけれど。
一撃では外れなかったが、二撃目であっさり回る。この20年、ほぼ雨ざらしではなかったことと、組み付け時にしっかりグリスを塗布してくれてたおかげだろうか。
最大の山場・・・とおもってたけど、あっさり通過。

  • ハブ軸分解

鉄板をプレス抜きした、携帯用簡易自転車工具をハブスパナ代わりに、17mmスパナを使ってハブ軸分解。
フリー側のロックナットが外れる。
なるほどね、アルミの軸スペーサーの組み合わせで、120mmにも126mmにも組めるんだなぁ。

軸を抜いて、ダストシールキャップを外し、ベアリングとご対面。

グリスは、固化してるけど残ってる。
玉押しもカップも、虫食いは無し。特にフリー側は綺麗。ダストシールキャップも、フリー側は綺麗・逆は少しさび。
球は、一部痛んでる。特に片側。フリー側だったような・・・作業してるうちに、どっちだかわかんなくなっちゃった。

  • 清掃・調整・組み立て
    • フリー

サンツアーのパーフェクト5段。
パーツクリーナー・ピッチ&タールクリーナーを吹き付けで、表面を真鍮ブラシでこすりながら油汚れを落とす。ラチェット部に汚れが入らないよう気を使って・・・でも、回転はざらざらした感触。
残念ながら、メンテナンスホールは無し。隙間から、パーツクリーナーを吹き込んでは回し・・・を繰り返す。ざらざらした感触が、だんだん平面同士が擦れてる感じに。表から吹いたり、裏から吹いたり。
ざらざらが感じられなくなったので、今度はスプレーグリースを隙間から噴射。ラチェット音が、ずいぶん小さくなった。表に吹き出たグリースを、取り付けねじ部にたっぷり塗布。

    • ハブベアリング

玉・玉押し・カップ・ダストシールとも、固化したグリスを、パーツクリーナー・ピッチ&タールクリーナーとウェスでしっかり落とす。そして、キッチンペーパーで磨く。
カンパニョーロのグリスをカップに塗り、玉を埋め込み、ダストシールを付け、軸を通す。
ごりごりと固めの玉押し圧にしておいて、ロック時にすこしゆるめる作戦で行く。数度トライして、がたが無い状態を得る。残念ながら、ちょっとごりごり。玉が綺麗なら、もっと滑らかなのかもなぁ・・・いずれ交換しようかな。

    • ハブ外面・スポーク・リム

パーツクリーナー・ピッチ&タールクリーナーを吹き付けたり、真鍮ブラシでこすったり、スポンジやすりでこすったり、ネバーダルでこすったり。
ネバーダルは、仕上げ用だなぁ。ネバーダルだけでがんばろうとするよりも、あらかじめスクレーパー・スポンジやすり・真鍮ブラシでほとんど酸化物を落としておいてからのほうが楽。
ウェスで吹き上げる。

  • テスト・試乗

19:45
軸のがたは皆無に!そのおかげか、走行がぐっと安定した。手放しで楽に直進。ゆるいカーブも切れる。
そして、ラチェット音がごく静かに。チェーンとベアリングの音が、はっきり聞こえるほどに。


チェーンが一箇所、どこか硬いんだよなぁ。いずれ油汚れを落としがてら、探らなきゃ。灯油で洗おうかなぁ・・・。
あとは、BBのガタと、左ブレーキセーフティーレバーの戻りの悪さを治したら、自転車としての機能はばっちりだなぁ。

ビバホームへ。

20:38 やわらかい真鍮ブラシ \128-で購入