トラヘ・ヌエボ れあサイト友達忘年会 アンベ・クアトロでのロス・トレス・アミーゴスX'masコンサート

とっても幸せ多き一日でした。
トラヘ・ヌエボは素晴らしかった。浜松から、これを楽しみにして来られたゲストとのちょっとした交流も嬉しかった。

夕景が実に美しかった。テディのカクテルもうまかった。つくってくださったバーテンさんのひとり立ちした凛々しい姿が、そして、レシピの創造性に、考案したキャストさんの笑顔が想い浮かんで、嬉しかった。

縁あって知り合った仲間たちとの忘年会も、思いっきり楽しかった。パークではばらばらに行動してたけど、それぞれの現場がどんなに楽しかったのか、手に取るように伝わってきて。まるで僕自身が3箇所4箇所に分身して、パークを楽しんでるみたいだった。結局僕自身はTDSに釘付けになっちゃって、manamiさんを「目を皿のようにして探す」ことをしなかったんだけれど、きっと思いっきり楽しめた素敵な一日だったんじゃないかなぁ・・・どうでしたか?>manamiさん ここに来て、また俄然、この先が楽しみになってきた。
アンベ・クアトロは、ラテン音楽を長年愛してきた人々のお店。お店も、お客さんも、アミーゴスの演奏も、最高だった。そのハートウォーミングで素晴らしいムードが・・・3年前、ホット・ラテン・ナイト終盤のミゲルズ・エルドラド・キャンティーナとほぼ同じだったことが、とっても嬉しかった。音楽そのものと、アミーゴスの反応と、熟知したゲストの反応とから、「本来、きっとこんな感じなんだろうな」と手探りで創り上げた、あの雰囲気と。


残念だったのは、唯一つ。
あぁ、その生き方だと、これからもあなたはあなたの身体を壊し続けるんだけどなぁ・・・。
あなたのめがねに、世界を沿わせようとする。沿いきれないものは「私が混乱しちゃうから」と避ける。
実は、混乱は良いニュース。めがねがあわなくなっちゃったからこそ、視野がぐるんぐるんする。殻を破り、めがねをはずし、新しい段階へと進む時期が来たというサイン。
変えるべきなのは、他者ではなく、めがね。
信頼を外に求めるな。他者との勝負なんて不要。
あなたがあなたを裏切っている。あなたがあなたに負けている。
あなたは感性で生きてるんじゃない。めがねで生きてる。だから・・・

    • 感じたままを言葉に出来ない。
    • ひとの言葉をめがねに合わせてつまみ食いしてしまう。
    • 好き・嫌い 良い・悪いで人生を運営しようとする。
    • 感情にふりまわされる。
    • 「XXちゃんが悲しむ」という言い方しか出来ない。ほんとはあなた自身が嫌がっているのに。
    • 5歳児を許容できない。コントロールできないから。

あなたは、めがねじゃない。めがねの限界を感じてる、そのあなたが、あなた。

11:50 舞浜着

TDS
クリスマス・マリタイムバンドがゲストを捕獲(^^)してミッキー広場に集結しようとしてるところ。これは楽しい!!!締めの「Sea of Dreams」もお見事。三世代家族や若いカップルが口々に「素敵だねぇ!」「うまいなぁ・・・」
カタン ドスエキス購入
12:40 サルササルササルサ! 入口立ち見で。いい感じ、いい感じ!お客さんのつかみ方もだんだん練れてきた。ラスト、立たせる・・・と、あぁ、3組くらい上手に踊れるお客さんが居るではないか!
終演後、同じく立ち見でノッて観ておられた素敵な女性が、声をかけてくださる。「上手に踊られますね!サルサお好きですか?」”好きなんですけど、このレストランでの体験が全てで(^^;ちゃんと習ってないから、組んで踊れないんですよ”「生演奏って、素敵ですよね。日本人が踊ると、つい正確に、ステップをきっちり踏んで・・・ってなっちゃうんだけど、キューバの人たちって、上半身と足とで別のリズムとってたり、細かくシェイクしたり。」”肩と腰と足とがそれぞれ別リズムだったりしますよね!!!”「前で踊りたいなぁ。でも立ちづらそう」”座って聴いてると、拷問みたいになりそうですよね。今も総立ちになったとたん、解き放たれたように踊ってらしたゲストが”「居られましたね!」”部屋の横や後ろに、立見席かカウンター席があると、雰囲気がずいぶんよくなると想うんですよ。”「そうですねぇ」サルサに興味がないお友達とわざわざ別行動をして、観に来られたとのこと。”年間パスポートをお持ちなんですか?”「いえ残念ながら。来れても年6回くらいなので・・・」素敵な一日になりますように!
スカットル
キャラバンカルーセル
カタン ボヘミア購入 青空とレイジングスピリット。シエリト・リンドだぁ。

14:00 サルササルササルサ! 入口立ち見で。 メンバー紹介&ソロプレイで、コンガ担当さんが口だけでの金管サウンドを、立ち上がって前に出てきてやってくれる。で、お客さんと掛け合い。ゲスト大喜び。「みぎ・ひだり」はこの回だったかな?

レジェンド・オブ・ミシカ ポンテベッキオ火山側袂立ち見3列目から。ダンサーさん、かなりパッションと生命力が”にゅるーっ”と湧き出てくる感じに。事務作業(^^)・・・道具の準備とか誘導とか収納とか・・・が多すぎるかも(^^;
惚れたのはグーフィー。おぉ、そうだよ、こういう生々しさとパッションが、ミシカの踊りに欲しいんだよっ!!!とても魅力的で、かっこよくって、生命力に満ちてて、しかも、グーフィーらしい!!!!!ブラボー。
夕方へと向かう空。
テディ・ルーズベルトラウンジで、クリスマススペシャルのショートカクテル。今年だったかな、バーテンダーになられたキャストさんに、はじめてシェーカーを振っていただく。「うわぁ、こう来ましたか!」というお味。きりっとした酸味と、ふわっと手前に拡がるフランボワーズの香りと、のどの奥にすーっと来るようなシェリー酒の香り。これは楽しい・・・。カクテルって、凄いなぁ!

15:55 舞浜発

れあサイトと愉快な仲間たちの忘年会に。年齢も性別も職業もまちまち。今日だって行動はばらんばらん。集まり方も三々五々。それぞれにそれぞれの人生を生きていて。そして互いの体験が響きあう。さりげなく思いやりあってる。
この一年。
まず、5周年期間の手前に、素晴らしい体験がたくさんあって。
5周年が始まってからは、次のテーマが見つからないような、出来上がりすぎてて隙間がないような、舞浜に飽きてしまったかのような、そんな感覚すらあった。
けれど、ここに来て急激に、実はなにが起きていたのか、次のテーマ・次のステップがなんだったのかが、深く体験でき始めた。この先が、もっともっと楽しみになってる。ボーダーを越えて、インタラクトしあおう。年齢・経験・立場・文化・性別・志向。インタラクトしあえば、違いは資源になる。よりおっきくて素敵な楽しみを生み出せる。違いを資源にしよう。
「依存から自立へ」・・・が前のステップで、こんどは「自立から相互依存へ」と言えるのかも。
19:10 アンベ・クアトロ着
オーナーは、ロス・インディオス創世記のメンバーで、その後、メキシコで新聞記者として活躍された。満席のお客さんたちも、44歳の僕よりももっと年長の方々がほとんど。ロス・トレス・アミーゴスのお三方は、セットリストを真剣に検討中。
そして開演。

お父さんと30数年来の友人であるオーナーが挨拶とメンバー紹介。

「前回、ここでの演奏は8年前。それからメンバーが変わって、今回、息子さんたちと組んでおられます。メキシコでも親子でトリオを組むのはめずらしく、私も初体験です。とっても楽しみ!」

暖かくリラックスしたムードの中で、聞き耳がしっかり立っている。声援が飛んだり、聞かせどころでうわぁっと拍手が起きたり、合いの手が入ったり。包み込むような演奏。ロス・トレス・アミーゴスの持ち味そのまま、会場全体が家族的な一体感。


しばし歓談。


「トラヘ・ヌエボ」とは、「新しい背広」という意味で、実は「新しく捉える」という意味もかけてあるんだそうです。
「トラヘ」が「捉える」とは、日本語とおんなじ!


チリソースとワサビ

ホテルロビーでの演奏は「拍手禁止」・・・拍手が起きないように、静かに静かに、小さな音で演奏。

メキシコ(超有名レストランで、演奏されているそうです)では、お客さん、マラカス鳴らすは手拍子するは歓声上げるはで、賑やかに大騒ぎ。
そのギャップの激しさ(^^)
演奏者としては、どちらにも対応するのはとっても大変でしょうけれど、この演奏環境の振幅の大きさが、ロス・トレス・アミーゴスの豊かで幅広い表現力を磨いているのかもなぁ。
僕を指差して「彼のマラカス演奏はとても良い。」とも言ってくれました。


CDにあわせての演奏のお話。アンジュレーションやテンポ・ルバートが読めないよね。
連想したのが、古川亨さんの記事と、七子さんのPA技術動向解説。大規模ライブは、MIDIクリックに合わせた演奏・たとえトラブルがあっても録音とすっと差し替えてしまえる・になってしまっていた。それを、なんとか生の息吹あふれるものにしたいという試みを、U2MISIAエリック・クラプトンもやっている。


日本の音楽・・・MISIAから演歌まで、大好き。日本の料理も。
メキシコに帰ったら「日本の音楽をやってくれ」とリクエストがかかるそうです。そして、とても評判がいい。


そして、2ステージ目。
中間でオーナーが。
「これまで素晴らしい歴史を重ねてきたロス・トレス・アミーゴスですが、ひときわ素晴らしいですね。まぎれもなく今が最高!」
お父さんがにこやかに「いつも、今この瞬間が私たちの最高であるように、演奏をしています」・・・店中、おぉっ!とどよめき、万雷の拍手。お客さんも満面の笑み。
マネージャーさんを紹介し、彼女を通訳にしての、しばし質問コーナー。これまた楽しかったなぁ!


リクエストに応えて数曲。
「鐘つき鳥」素晴らしかったなぁ・・・ハルマゲさんに聴かせたい。


キエンセラで、客席にマラカスやシェイカーが配られて、テーブルを回りながらの演奏に。
ひとつづつ、そこに居るゲストにプレゼントする、ぴったりの曲を選んで丁寧に。涙ぐむお客さんも・・・。
オーナーがひかえるカウンターでは、ロス・インディオスの大ヒット曲「コモエスタ赤坂」を日本語で。これがまた、ふわっとした素敵な味わい。すぅっと染み入るようで、オリジナルよりも気に入ってしまいました・・・オーナーごめんなさいm(_@_)m
それでフィナーレかと想ったら、え、新参者の僕たちにも歌ってくれるんですか?・・・イントロでもう・・・はい。「グラナダ」でした。長男さんの渋い歌いだし。見事なハーモニー。しびれるギター。雄大で懐かしい光景がすぅっと拡がっていく・・・さぁ、クライマックスだ。次男さんを見つめる。高らかに歌い上げて。息を飲んだ後、割れんばかりの拍手と歓声。



アンコール曲は、「日本の素敵な歌を、スペイン語でやります」・・・さて、なんだろう・・・「風」でした。”ひとは誰もただ一人、旅に出て・・・”オリジナルはかなり強いセンチメンタリズムを感じますが、アミーゴスの演奏は、すぅっと爽やかにひろがっていくような、無常なんだけれど、その変化こそが素敵なんだと歌いかけられているかのような、暖かい幸福感を感じる歌声でした。日本とメキシコとの出会いなればこそ。
リズミック・ピミエントスが「今、中南米で盛んに演奏されている日本の歌です」と、ラテンアレンジの「島歌」を演奏してくれてたように、「日本の皆さんがメキシコ音楽を愛してくださっているように、メキシコでは日本の音楽が愛されています。」とスペイン語で歌う「風」をミゲルズでやっても良いんじゃなかろうか。
それは、日本とメキシコの交流を体感して学ぶ機会ともなるはず。


素晴らしい演奏でした。歌心にあふれ、ショーマンシップも見事。


ディズニーシーでの演奏環境に関して。やはり僕たちゲストが感じているとおり、3年前「あぁ、ここがこうだったら素敵なのに・・・」だった部分が、全て改善されているそうです。凄い事だよなぁ・・・尽力してくださったスタッフの皆さんに、深く深く、感謝と敬意を奉げます。
そして。
外国音楽の一流ミュージシャンと、老若男女な日本人ゲストとが、ディズニーシーという環境で出会ったときに、どんなに素晴らしいことが起きるのかを、はじめて実証してくれたのが、ロス・トレス・アミーゴス。
3年前の、彼らの熱意あふれる公演があったからこそ、ティピコ・オリエンタルの公演も、アイリッシュバンドの公演も、そして5周年のショーたちも楽しめた。「未知の文化に触れる、飛び込む」ことの素晴らしさを味わうことが出来た。
その原点、パイオニアとなってくださったロス・トレス・アミーゴスのお三方には、どれだけ言葉を尽くして感謝してもしきれない。僕はそう想ってます。
そんな気持ちの1/20くらいは、伝えられたかな?


「いやぁ、ほんとに楽しかったわぁ!」と、帰宅されるお客さんたちが僕に話しかけてくださる。「素晴らしかったですねぇ!ありがとうございました」と会話を交わす。
オーナーが、ひととひととのつながりをつくるように働いておられる姿。常連さんが、まるでスタッフであるかのように運営をサポートしておられたり。年長のお客さんが、マラカスを絶妙に振っておられたり。
素敵な歴史を経てこられたことによる、人柄の厚みが自然と伝わってきて。そのやわらかさと暖かさ。お父さんのあの声の味わいにも通じるなぁ。
ちょうど忘年会で、みゅさんとシニアパスポートの話をして。みゅさん曰く「年長の方からにじみでてくるもの、ともに過ごすことで自然と学ぶものって、たくさんあるよね。」1時間後に、早速その実例を、深く体験しちゃいました。



インタラクション。
文明と文明の。
年代と年代の。
スタイルとスタイルの。
文化と文化の。
「本物のメキシコ」を「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」に持ち込む。それに普通の日本人観客が接することで、インタラクションが生まれる。

とあるファンは、

「ロマンティックな曲」「静かに」「マラカスなし」が好み。
でも、いくらマラカスが嫌いだといっても、露骨にしかめっ面をしたり、魂を込めた演奏のすぐ背後で大声で苦言を吐き捨てるようでは困る。「XXちゃんがここに居なくて良かったわっ!悲しむから」「郷に入れば郷に従え」「私に命令してるのっ!?!?!」(おいおい、ことわざだってば)・・・マラカスよりも、あなたのほうが格段に迷惑だよ。「今この瞬間、郷に従わないのが、あなたの望みかい?」って切り返せばよかったなぁ。そんなに静かな演奏ばかりを聴きたいのなら、ホテルのロビーに出かければ良かったのに。
「ほら、彼らもハッピーソングはうんざりだって言ってるじゃない」・・・言ってません。”ハッピーソングonlyじゃなく、日本人になじみのある・喜んでくれる、ロマンティックな曲も紹介したいよね”と言ったんだよ。
アンベ・クアトロでなされるべき演奏は、メキシコをテーマにしたパークのレストランでなされるべき演奏は、わさび味のメキシコ音楽ではないと想うんだ。そして、甘口onlyでも辛口onlyでもないと想うんだ。


僕は、ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナには、なるべく本場の雰囲気であって欲しいな。
メキシコ料理は、まずはチリソースで食べたいじゃないか。本場メキシコほど辛い味・・・も、出来れば試してみたい(^^)。わさび味のメキシコ料理を試すのは、チリソースを知ったあとでいい。
そして、甘いものから辛いものまで、幅広く触れたいじゃない!
その体験は、実は僕たちがなじみ親しんでいる、日本のポップスのルーツに触れる機会でもある。
40年ほど前、ロス・トレス・アミーゴスのお父さんを始めとするメキシコの音楽家たちが、日本の音楽に大きなインパクトを与えた。
その影響は、ずっと受け継がれ、今も日本のポピュラー音楽に生きているわけだから。
今日、アンベ・クアトロにいらっしゃったお客さんたちが、ディズニーシーにもいらしてくださったら、メキシコ音楽初体験のゲストや幼子や若者たちと、一緒に楽しんでくださったなら、どんなに素敵だろう。世代を超えて、ひとつの空間をともに創り上げ、なにか確固としたものが受け継がれてゆく。
・・・あ、そもそもロス・トレス・アミーゴスそのものが、その素晴らしい体現例だ!


これって
「好き・嫌い」という「めがね」による審判じゃなくって、
「なにが大切か」という「感性」による選択なんだよね。