キャプテンEO2 または 鬼子母神2 0:40

あるところに、無邪気な可愛い子供が居ました。


ところがある日。その無邪気さを失ってしまいます。
コウノトリやキャベツ畑の伝説。そのバックステージを観る準備も覚悟も、まだなかったのに、知ってしまった。
好奇心からなのか、無理やりだったのか・・・たぶん後者でしょう。


以来、ファンタジーの世界や夢と、自分の生きている現実とのつながりが感じられなくなってしまった。
人間なんて、裏でやましいことをいっぱい考えてるんだ。気を抜けば、傷つけられる。弱みを見せちゃいけない・・・彼/彼女は哀しみを抑圧します。
哀しみや痛みをじっくり味わっていたら、他人につけこまれる。だから、瞬時に怒りへと転換してしまう。
殺伐とした世界。
彼/彼女は、どんどん完璧を目指します。


そんななか、ファンタジーの世界で能天気に楽しんでる奴ら”ラテンバカ”に出会いました。
彼/彼女はカチンと来ます。
「なんていい加減なやつらだ!私はこんなに完璧で、なのに苦しんでいる・・・不条理だ!」
かくして彼/彼女は、嫌がらせをはじめます。
ファンタジーなんて、嘘っぱちだ!お前らのやってることは、まっとうな社会人がやることじゃない。いい大人が、人目を気にせずバカやってどうする!
でも、”ラテンバカ”たちは、一向に気にしません。
相変わらず能天気に楽しんでます。むしろパワーアップしてる。


そんなある日。ラテンバカたちが集うBBSへのちょっかいをたしなめる、こんな書き込みが。

「それって、赤ちゃんの創り方を教えてくれって言うようなもんだよ」
「おんなじことが起きるかもね。
愛無く創り方だけ教える人がまず現れて、
意味まで見せてくれる人が、次に現れて。」


彼/彼女は衝撃を受けます。
「自分が溜飲を下げてた荒らし活動、それって、私をこんなつらい目にあわせた、あの唾棄すべき奴のやったことと、根っこはおんなじだったんだ・・・・・。」




こういう彼/彼女、たくさん居ます。
今回も、おそらく複数人。


空白さん。
そんな彼/彼女たちの存在に、想いを馳せていますか?
あなたのこころのなかにも居る、彼/彼女たちを、深く思いやっていますか?