主張

パンクスタイルを生み出したデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドさんへのインタビュー記事。

 「すてきな女性に見られたいなら、“主張のある服”を着なさい」とヴィヴィアンさんはいう。そうした服ほど着る人の個性を引き立てるからだ。「つまらない地味な服を着ているということは、それを選んだその人自身もつまらないと証明しているようなもの」と厳しい。

 
 “主張のある服”とは、トレンドに惑わされず、それをみる周囲の人を引き付ける服。「例えば」と彼女が挙げたのはコム・デ・ギャルソン川久保玲さんの服。「ハンガーにかかっていても、どう着るのか見当もつかないような服がある。でも試着してみると実は着やすくて体になじむ。それは私の服にも共通すること」という。「地味な服でノーメークにみえる厚化粧をして、“ありのままの自分”なんて言っているのは自己満足でしかない。自分を引き立て、相手にも何かを与えられる装いこそ、人生を豊かに深めてくれるのではないかしら」
(中略)
 「デザイナーとして、ブランドの売り上げのためにデザインをするのは情けない。私が私の判断でモノ作りをし、それを買ってくれる人がずっと存在してくれていることに今、とても感謝しています」

 最後に若々しさの秘訣(ひけつ)を。「常に知的な刺激を受け続けること。そして、出かける前に鏡の前で“きょうもすてき”と思ったら、あとは一切外見のことを気にかけず幸せに過ごすこと」

カッコいいなぁ!
特に印象深かったのは、このひとこと。

「地味な服でノーメークにみえる厚化粧をして、“ありのままの自分”なんて言っているのは自己満足でしかない。自分を引き立て、相手にも何かを与えられる装いこそ、人生を豊かに深めてくれるのではないかしら」

生き方の極意だなぁ。真理をついてるなぁ。