プロセス志向心理学

リンク: Amy and Arny Mindell : Japanese translations of selected pages.

プロセスワーク自然の道に従うことを意味します。 プロセスワークが焦点を当てるのは、本人が意図しているプロセスと意図していないプロセスや、今まさに起こっていることや起ころうとしていることです。そこにあるべきものや、起こるべきものや、取られるべき役割ではありません。このワークは現象学的な視点に基づくものであり、経験や気づきawareness、観察といった用語がもっとも重要な意味を持っています。

原因を追求しても、問題は解決しない。
結果を規定すると、既に意識が握り締めているあるべき姿に執着しがち。意識が及んでいない望みからは、得てして遠ざかってしまう。
プロセス志向とは、流れを観察し、それがどこからどこへ向かうプロセスなのかを見出すこと・・・と説明すると、腑に落ちるなぁ。繊細な観察が、向かう先を教えてくれる。意識がまだ気づいていなかった、魂の望みを教えてくれる。
アーノルド・ミンデルという心理学者は、物理学の世界から心理学に入った人。「プロセス志向心理学」を創ったひとです。
未訳の本、Quantum Mindの勉強会のレジュメ http://www.geocities.jp/processworkwf/pop/qmind01.html を、今、読んでるのですが、老子・仏教・量子物理学・心理学の言ってることや、私が人生で実体験してきたことが、ばっちり一つに重なり合って、とても面白い!

愛や想いが、物質を創り出す。
認識したとたん、認識されてない領域が生まれる。
陰と陽、どちらかに強く集中すると、観察の不確実性が増す。
などなどなど・・・。


プロセスワークの理論と方法を経験したりテストしたりすることは誰にでもできます。そこには3つのポイントがあります。


1.  多くの人が「これが現実だ」と合意している現実のレベルにおいては、PWは「現実の」できごとや問題やトピックのうち個人・カップル・ビジネス・都市などの発展に関わるようなものを扱います。グループや個人は、葛藤や問題がどのようなものかを、感情と事実によって述べていきます。


2.ドリームランドのレベルでPWが扱うのは、夢や、深い感情や、話されていない真実や、「ダブル」つまり本人の意図したものとは違う身体のシグナル、「ゴースト」(その場に現れていない何かの存在)、そして個人や組織が持つ物語や神話の中でゴーストになっている役割です。歴史やビジョン、何世代にもわたるできごとなどが重要です。この点については、未来が現在に与えている影響も感じられることがあります。


3.最も深い、非二元的な「エッセンス」のレベルでPWが扱うのは、傾向として起こってくる何かの感覚です。これは、私たちを動かすものとして感じることができますが、言葉にするのは難しいものです。この領域は私たちの生活の一部であり、時には人々やできごとを包む微妙な雰囲気のようなものです。この雰囲気は、ものを動かす力ではあるけれど、それ自体としてははっきり姿を顕わさないもののようにも感じられます。
  a.タオイズム(道教)はこのレベルを、「言い表せないタオ(道)」という言葉で言っています。
  b.量子物理学では、ハイゼンベルクが量子波動関数の「傾向」について述べています。デビッド・ボームはこの領域を、システムの量子波または「パイロット波」として述べています。
  c.このレベルは非二元的です。そのため葛藤もありません。これは「ハイパースペース(多次元空間)」であり、またはものごとの全体を見渡すことのできるような、とらわれのない距離を取ることでもあります。

1.や2.のレベルだけで世界をとらえるのではなく、3.のレベルの微細な体験をしっかり感じることが、とっても大切。