NHKのwebから、印象にのこった記事
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main1207.html
BS世界のドキュメンタリー
「ルワンダ 虐殺容疑者の帰郷」
後10・10〜11・00
1994年80万人が犠牲となったルワンダ大虐殺から10年、ツチ族を殺した罪で起訴されたフツ族の容疑者は8万人に達するといわれる。拘置所維持の莫大な経費を削減するためルワンダ政府は2001年伝統的な草の根裁判「ガチャチャ」を数百の村で開催、その場で罪を認めた容疑者の帰郷を認めた。これは、2003年ある小さな村にひとりの虐殺容疑者が帰郷した時その実行犯に家族を殺されたと主張する村人がどう迎えたかを見つめたドキュメンタリーである。
青空裁判で「夫殺し」と指さされたアブラハム
取材は2001年に開かれた草の根裁判から始まる。森の斜面に数百人が集まった会場にルボナ村元住民・フツ族のアブラハム ルワムフィジが連行される。すると一人の女性が立ち上がって「この男は私の夫を殺しました」という。同じルボナ村に暮らすツチ族・ファイサ マカバジミャであった。他のツチ族の村人もアブラハムに家族を殺されたと主張。一方裁判の間、アブラハムは堅く口を閉ざしたままだった。裁判後 平行線をたどる容疑者と遺族の主張
裁判を終えた後、アブラハム容疑者は取材班に無実を主張する。「裁判では関係ない殺人の濡れ衣を着せられてしまった。ファイサの夫のことは知らない。」
一方未亡人ファイサは静かな怒りを込めて語る。「アブラハムが私の人生をめちゃくちゃにした。」「政府が容疑者を帰郷させるといえば庶民の私は受け入れるしかない。」裁判から2年 容疑者が帰った村で
やがてアブラハムは拘置所から釈放され帰郷、家業の農業を再開する。初めは村でどう振舞っていいか分からないと漏らしていたがやがて村人が集まる飲食店に姿を表わすようになる。逮捕されていないが自分もやむなく殺人をおかしたと語るフツ族の老人の話にアブラハムは耳を傾ける。ある日、アブラハムは飲食店でファイサと出会う。はじめ決して目を合わせなかった2人だが、同席した老人たちの会話に加わりながら、少しずつ、どうすれば和解できるのか語り合い始める。
[制 作] Doc&CO
[制作国] フランス
[配 給] Doc&Co
[制作年] 2004年
[原 題] In Rwanda we say…the family that does not speak dies
先日毎日新聞で連載終了した、曾野綾子さんの小説を思い出す。
あぁ、見てみたかったなぁ、この番組。つらいだろうけれど・・・。
http://www.nhk.or.jp/projectx/song/song.html
中島みゆきです。
このたび新番組「プロジェクトX・挑戦者たち」に、音楽で参加させていただくことになりました。
社会情報番組部という、なんだか難しそうな方面のかたが、私の曲を御存知だったということで、思いがけないどこかで聴いていただいているものだなあと、感激しました。曲作りにあたっての注文は、「無名の人々の光を、歌にしてください」とのことでした。
番組に登場する、実在の方々の人生に尊敬を込めて、制作スタッフの情熱に少しでも添うことができればと願いながらこの曲を書きました。「プロジェクトX・挑戦者たち」の番組制作の一端に参加できる機会をいただけたことを、今、とても感謝しています。
「無名の人々の光を、歌にしてください」・・・なんて的確で素敵な依頼なんだろう。
その依頼を、2つの視点から鮮やかに描いて見せた、2つの楽曲。
同じページで、改めて歌詞をじっくり読んで、ひとしきりじーん・・・・・。