自立

日本のカイシャ、いかがなものか:女子大生版「日本のカイシャ、いかがなものか」 http://www.ne.jp/asahi/shin/ya/ceo/mr/00.htm より。
自立について、すんごく的確に指摘されています。2001年10月の記事かぁ。丁度僕が、勤務先で価値分析・業務改善のプロジェクトを立ち上げてたときだなぁ・・・以来3年。僕の職場でも、社会全体でも、かなり「自立」が進んだような気はしますねぇ。

人が精神的に依存してしまうくらいのものを作ってしまえば、すごくもうかるということなんだ。企業は、そういうものを供給してるんだよ。

 だけど、「そういうことをやってはいけない」と言ってしまうと、子供が徐々に勉強して大人になっていく階段を外してしまうことになるよね。だからそういう商品の供給は重要なんだよ。
 「なにがホンモノで、何がニセモノか」ということをとことんまで見極めれば、信じることができるのは自分だけだということがちゃんと分かるはずだよ。

 ある時、そのような世の中の裏を理解して、「世の中が騙し騙されで成り立っているのであれば、自分はその中でどのような立場に立つべきか」と客観的に考える日が来なければならないってわけだ。

本当のことを言うとね、世の中で目が醒めている人間は全体の2割でいいんだよ。それ以下の人たちは寝ててもいいわけ。
 他人が供給してくれる神を信じる人というのは、いつの時代でも大勢いるんだよ。それはそれでしょうがない。全体の6割の人たちは騙されている人たちで、残りの2割はアウトローって感じかな。だけど、いまはこのアウトローの数が増えつつあるような気がして恐いよね。
 騙された経験に懲りて、ホンモノとニセモノの区別がつくようになって、ちゃんとした社会人としての認識ができていくというプロセスが勉強というものだと思うよ。騙されるのは、しょうがないよね。

りえこ ボーッとしてる子の場合は、親が過干渉なことが多いかもしれません。

運営者 だけど、彼らに変化してもらわないと、国の借金はどんどん増えちゃうからね。国自体が国民に過干渉なんだから、この国は。
 彼らが変化するためには、本を1冊渡して、「この本を読んだらすべてわかりますよ」、なんて言ったってダメだからね。本人自身が気がつかないと、人間は絶対に変わることができないんだ。彼らを見捨てて、そう言ってるわけじゃなくて……。

まり  手段がないってことですか。

運営者 気づきなんだよ。自分で、「あっ、そうか」とひざを打ってわからなかったら自分から内発的に変わるということはできません。
 僕はジャーナリストだから、ものを書いて人にそれを伝えようと努力してるし、そういうものを書くようにしてるんだけど、やっぱりどうしても限界性があるよね。言葉で伝えられるものというのは、ものすごく少ないんだよ。メラビアンの法則だと、言葉で伝えられるものって、意味全体の7%しかないからね。7%のもので、全然考え方の違う人たちを説得しようとするのは、到底無理だということだよ。