ブエナビスタ・ソシアルクラブ

レンタルビデオ返却前に、もう二度(^^)鑑賞。

「もし物欲にむかっていたら、この国は破滅していた。キューバ人は「抵抗」を知ってる。良くも悪くも。」革命前の古い車・建物・調度・冷蔵庫・鉄道・・・が、そのまま、手入れされながら活きている。手入れしながら活かすしかない。新しいものは入ってこないのだから。

歌っても、何も得ることなんて無い・・・と引退した老歌手。
引っ張り出され、時代の真ん中に迎えられ、近いけれどあまりに遠かった国を代表するホールで、満場の聴衆に熱狂的な歓声を受ける。

対立や断絶は、悲しいことではあるけれど、その両岸で育まれる価値はある。
実はその価値は、互いに影響を与え合いながら育まれている。直接触れ合えなくても、情報は行き来する。限られているからこそ、ある意味純粋にエッセンスが汲み取られる。
長い時間を経て、隔てる壁が低くなり。ついに直接交流したときに、どんなものが生まれるのかを、見せてくれたラストシーンだった。
音楽って素晴らしい。ほんとうに、素晴らしい。

初見時感想 http://d.hatena.ne.jp/BigLove/20040914#p1