星に願いを

至高体験でヒットしたページからたどって、印象的な記事を見つけましたのでメモ。
http://member.nifty.ne.jp/fuurai/kiyose.html

仏教は必然を洞察することによって、必然の外に出るという解脱術を教える宗教である。
この世界を構成する素材は、不増不減の色(物質)であって、これ以外に世界の基質はない。私達が内外に認める諸存在や現象は、定量の物質が無限に関連し合って生み出した変化相なのだ。
宇宙を巨大な万華鏡と考えれば、この中に投げ込まれた色紙断片が物質に相当し、万華鏡が回転するにつれて鏡胴に移り動く多彩な絵模様が現実世界に相当する。世界は定性・定相を持たず、千変方化する絵模様に過ぎないと観ずることによって、私達は世界への執着から解き放たれるのである。
こういう後腐れのない唯物論的明快さが原始仏教の魅力であって、ここから仏教者のさかんな活力も生れてくるのだ。仏教者の前には、障害はない。彼らの前に立ふさがる壁は、二重の意味で障害とは感じられない。
第一に、その障害物は、全体的関連の中に生じた一時的現象であって程なく変化するからであり、第二に、それを「壁」と見る個人の立場も変化し、それをプラス条件と見る反対の立場に容易に移り得るからだ。

続いて記述されてる、結核療養所のひとたちのいろいろな運命。
フランクルの言う「人生の意味」や、「星に願いを」の歌詞を連想しました。