シネマイクスピアリ「バックコーラスの歌姫たち」鑑賞 → フォルッティジェルッタ → ハッピーデキシー6の演奏に遭遇

「バックコーラスの歌姫たち」25人ほど。階段席最前列ほぼ中央から。
セレクトされてる演奏や場面が凄すぎて、ドキュメンタリーなのに劇映画を観たかのようにドラマチック。
例えばバングラデシュ・コンサート。リンゴ・スターのドラムの、なんと太い音。レノンとポールは美しいメロディを残したけど、それは彼ら止まりだったように想う。リンゴとジョージこそがロックの奔流を形作ったのかもと感じた熱演。
ミック・ジャガーも、レイ・チャールズも、デビッド・ボウイも、カッコイイ。
ブルース・スプリングスティーンは素敵だな。


そして登場する歌姫たちの、すさまじいほどの才能。
名前も知らなかった彼女たちが、白人の音楽にブラックな色合いを放り込み、僕が親しんだ音楽たちをつくりあげてきたんだってことを、耳と目で否応なくわからせてくれる構成。
音楽が、差別や抑圧を解放していく。その過程で搾取もあり、迷いもあり。
決まった形にはまったり、カメレオンのように希望のスタイルを演じ分けたり、思いっきり逸脱したり。
個を殺しハーモニーを産み出す快感。フロントマンとして立つ勇気と孤独と運。
歴史、ひとの持ち味、ギフト。




セレブレーションプラザで、ハッピーデキシー6の演奏に遭遇。久しぶりだ。
A列車で行こう、聖者の行進、ハイホーなどなど
自然に踊りだす子供たち。
アンコールで ホワット・ア・ワンダフルワールド をやってくださる。
隣で聴いてた女性二人、目がきらきら。終わった時、ぽろりと涙が。