Alway's三丁目の夕日'64

妻と観てきました。
私かつて、大の薬師丸ひろ子ファンでした。にもかかわらず、このシリーズ、まったくご縁がなく。先日第2弾だったかをTV放映の途中から観て、面白いじゃないか・と。
19:50 出発
20:29 舞浜着 イクスピアリB1Pに駐車
20:35-
安定の脚本。
細部まで行き届いた時代考証。ナショナル電池の看板とか、目にして、そうそうこれ!と想い出す。ベンチの「飲みましょう コカ・コーラ」、ほほぉ、これがホープスターのオート三輪か! ん、マツダR360クーペ。ナショナル人工頭脳カラーテレビ。
考証の凄さ・・・たとえば。
茶川先生の家にさり気なく置かれた、丸ノ内線300型のブリキのおもちゃ。これは、僕より少しお兄さん・淳之介くんたちの世代の、超デラックスな憧れのおもちゃだ。高価ゆえに、たぶんあまり売れるものではなかったのだろう、僕の子供時代にも、おもちゃ屋さんに鎮座ましましていたと記憶している。
茶川家の赤ちゃん誕生で、新幹線0系の樹脂製の乗用おもちゃが、それに代わって置かれてる。これまた64年の最新おもちゃ。
そのはざま・僕の年代(昭和37年生まれ)は、ビジネス特急こだま号。木製の乗用玩具を僕は買ってもらっていた。ブリキの量産品ではなく、手数のかかるおもちゃが再び出まわるようになった時代。


明治の男の不器用な愛。ぼんぼんの茶川先生は、それに気づかなかった。
でも、苦労人の淳之介くんは、わかってしまうんだな。時代が少し暖かくなったからでもあろう。


この作品から受け取ったメッセージ。

幸せとはなにか。上を目指して進むことではなかろう。
好きなことを、やる。
惹かれることを、やる。

・・・いま、戦後の繁栄期を終え、次のおおきなサイクルへと移行するにあたり、とても重要なメッセージだと想う。


私はなぜか、20世紀初頭に強く惹かれる。
祖父母が青春時代を過ごし、父母が生まれた頃。
ふと考えてみれば、このシリーズの時代は、僕が産まれる前後。僕の息子世代にとって・の、僕の20世紀初頭みたいなものかもしれないなぁ。
もひとつ思うのは、アメリカの20世紀初頭に当たるのが、日本の1960年代かもしれない。


23:28 出庫・TDL側出口のみが開いてる。
23:50 帰宅