プロフェッショナル

半年間の休止を経て復活。そのPR的スペシャル番組

プロローグ 45分間

これまで取り上げた人々の今と、
今後5週間ほどの予定の紹介。


以下、引用は例によって、僕のあいまいな記憶に基づくものなので、正確ではないと想います。特に今回は、リアルタイムでメモをとらず、画面から感じるものに集中していたので。


宮崎駿さん。
新作短編で、手描きアニメの究極をひたすら追求し、21世紀に求められるアニメの手がかりを得ようともがく。

70歳の自分は、初めてだからね。
どこがだめかもわかる。どう描けばいいかもわかる。でも書き直しには時間がかかる。
(体力との勝負・・・)

そこまで追求する、原動力はなんでしょう?
・・・・・(言葉を探して)意地と見栄。
(笑)健康的な言葉を言ってもしょうがないからね!


エルピーダの社長。
一旦は再建に成功した会社が、リーマンショックで再び大赤字に。
眠らずに、できることを探し続ける日々。リストラはせず、次世代技術への投資も続ける。新たな法律の助けで公的資金を得ながら。

苦しさがずっと続くわけじゃない。かならずいい時期も来る。
ライバルも厳しい。ここで次の技術を開発しておけば、いい時期に必ず伸びる。
逆境は、次の飛躍を育む機会。


イチロー

昔の自分は、よくあれでやっていたよなぁって想うんですよね。
肉体は変化する。それにあわせて、新しい完璧を創り続けていく。


血管外科の権威。
分岐部分の動脈瘤にステントを入れる、画期的な手術に挑む。
しかし、ご自身が過労のため肺炎に。命の保証がないと、2ヶ月の入院を求められるが、1週間で出てきてしまう。
いざ手術。動脈硬化が進んでおり、内膜剥離が起きて頚動脈が閉塞、危機的事態に。
18時間の苦闘の末、成功させる。
その決断力・意志の強さ・技術力。


変わり続ける今。自分。時。
だから、今の完璧も変わり続ける。それをとことん追求する姿勢が、共通する。
感動的。でも、かすかな違和感。

松本人志DP! 1時間半

昨夜のコント番組があまりにつまらなかったから、観るのをやめようと想いつつ、
じゃぁ、そのつまらなさを、プロフェッショナル流にドキュメントしたら、やはり感動的に観えるんだろうか・・・という興味で、観る。
ただし、ずっと見続けるのは耐えられなかったので、Q10とザッピングしながら。


もし、昨夜の番組を観ていなければ、「おぉ、凄いひとだ!」と想ったに違いない。
苦しんで、労力を注いで。その様をみせれば、感動的な絵は創れる。


でも・・・その結果を観てしまっていると”あのつまらなさは、この苦労やこの労力ゆえだったんだ”と、腑に落ちる。
”自分がやったことのないもの”を追いかけるが故に、どこかでみたことがあるような、驚きのないものになってしまう。
完成度の高さを追求するが故に、創りこみすぎて、パロディではなく、オリジナルをそっくり再現してるように見えてしまう。


変化して・変化して・変化して。
突き詰めて・突き詰めて・突き詰めて。
苦労して・苦労して・苦労して。
そのことそのものには、意味はないんじゃなかろうか。


プロローグで感じた違和感の正体は、どうやらこのあたりにある気がする。
たとえば、血管外科の先生。
早世してしまえば、結果、苦しむ人がたくさん出る。
一年700件の手術・・・自分自身をそこまで追い込まなくてもすむ道を創っていくことが、結果、たくさんのひとの命を救うことになるのではないか。


最先端を走り、切り開く人々だから、余人に代えがたいのだろう。
ご自身の限界に挑戦することが、そのまま、世界の限界を拡張することにもつながるのだろう。
それでもなお、
それだからなお、
持続的にやっていけるよう務めることが、大切なんじゃなかろうか。


人志さんたちの企画会議だって、
あんなに根詰めてやってたら、
そりゃ徹夜麻雀の時みたいに、つまらないネタも、面白く感じてしまうようになっちゃうって。
ほんとに斬新なアイディアなんて、出てこないって。

Q10

高校生向けのドラマ。
メッセージが見え見えだけれど、でも、案外面白い。
当の高校生たちが観ると、どうなんだろ?

東京カワイイTV

中国カワイイプロジェクト 日本代表決定

ディープピープル 寿司職人

3人の職人さん。お互いの仕事っぷりを、良く知り合っているんだなぁ!
互いのノウハウや考えを、セーブすること無く語り合う。緊張感を伴いつつ。
・・・真似して真似できるものでは、互いにないって知っているからこそ・の領域。


考え方ややり方の違いが明確になる部分がときどき。
そしてそこから相手をたてつつ違いの根源にふれたり、相通づる根底にすっと話がスライドして共感が拡がるところが、さすが客商売。さすが真摯に取り組むひと同士。さすが修行でみがかれてきたひとたち。

江戸前って呼ばれることに、あまりこだわってないですよね。これが江戸前じゃないと言うんなら、それでいいと。
うん、自分流って、大切だと想うんですよね。だからこそ時代に残っていける。

小心者じゃないと、おいしいものは創れないんじゃないですかね。
お客さんの反応を観ながら、つくりあげていく。
”しみじみおいしいもの”を創りたいですよねぇ。