歌舞伎座さよなら公演 御名残三月大歌舞伎 弁天娘女男白波

11:05 コヤマ レジにすらりと列。90%引きの店内に、もはや商品は殆ど無し。殺伐と寂しい気分に。


歌舞伎座、取り壊し前に一度観たいと以前から思っていた。
今日行くか・・・と、演目を調べてみたら、有名な場面ばかり。役者さんも超豪華!
私たちが選んだのは、「知らざあ言って聞かせやしょう」の、

弁天娘女男白浪


東京駅→はとバスのりば→国際フォーラムと高架の間→
銀座アショーカでインド料理ランチ。銀座中央通りから移転以来、始めて。もう8年になるという!そんなに経つか・・・。相変わらず美味しかった。価格は当時より下げたという。「このあたり、みんな安いですからねぇ!」


歌舞伎座へ。
一幕見席のチケット売り出しまで、一時間。すでに外人さんを中心に15人ほどの待ち列。今並べば、確実に座れるとのこと。そのまま待つことに。
「お手洗いに行ってきたいので、荷物観ておいていただけますか」とおっしゃった30代のお兄さん。戻ってこられて、僕たちが歌舞伎座初めてと知り、「もしよければ、”5分でわかる弁天娘”を、お話しましょうか?」・・・それが、面白いのなんの!情景が浮かぶ語り口。背景や見所を的確に。実際はどうなるだろう・・・と、どきどきわくわく。僕たちのすぐ後ろの素敵なご夫婦も、一緒になって聞き入る。
只者ではないな・・・とお尋ねしたら、なんと、大向うさんでした。いま全国で50人ほどと言われているそうで。「絶滅危惧種なんですよ・・・」
素敵なご夫婦も、弁天娘の舞台である鎌倉からいらしてるそうで。5人勢ぞろいする川の現況や、初めてご覧になったときの感激や、こんぴら歌舞伎の様子など伺ったり、あっという間の一時間。並んでよかった・・・。
入場時間が近づくに連れ、どんどん楽しみが膨らんで。
急な傾斜の階段に並んだときはもう、どきどき。ただ見るだけの客でこれだから、大向うさんや役者さんって凄いなぁ。しかも毎日!
ラッキーにも、ど真ん中最後列に着席。
花道こそ観えないものの、舞台全体が実に良く観える。そして、劇場全体が一望のもと。


素晴らしかった。
菊五郎さん、吉右衛門さんが、アドリブを交えながら軽妙な演技。
そこに幸四郎さん、出てくるなり”ばん”と迫力が。
正体がバレての居直りぶりのひとを食った面白さ。想像を超えていた・・・。稲瀬川への場面転換の間、あらすじを改めて読み、「あぁ、そうだったのか!」と、その居直りっぷりの意味に気づく。


歌舞伎を知らない僕でも知ってる、名台詞、名場面ぞろい。さあ・さあ・さあ・さあ・さぁさぁさぁさぁ・・・・・
そして想像よりもぐっと現代的。爆笑を誘われるシーンもしばしば。
鮮やかな色彩、美しい所作、息の揃い方、黒子さんの動き、後ろから鳴る鐘・・・
ぅわぁ、これが”ちょんぱ”かっ!!!おもわず「おぉっ」とどよめき、拍手が起きる。絶妙のタイミング・見事な色彩の変化。


5人それぞれの、個性溢れる名乗り。大向こうさんの掛け声、万雷の拍手。
いいなぁ、歌舞伎。
ご縁にも恵まれて、ほんと素晴らしい観劇体験でした。




私の曾祖母のひとりは、文楽座を経営していた植松家のひとだったそうな。
多くの古典芸能が、”古典”として、国の厚い保護を受けながらようやく生き延びているのに、歌舞伎は”いま”の演劇として、たくさんのファンに支持されている。
御贔屓筋の支援、大向こうさんのボランティア活動・・・そして、役者さんたちが、伝統や家芸の継承や超一流のプロとしての心構えのみならず、いまを生きるひととしての・市井の人としての感性をも大切にしておられるからなのかも・と思った。
芸の凄さに息を飲みつつも、じぃっと耳を澄ませつつも、肩肘はらない気楽な。なんという贅沢!


4月も是非、見に行きたい。いや、時間が創れれば、3月ももう一度行っちゃうかも。



銀座三越B1FWC

銀座松屋 ヘンリーコットン ボタン取り寄せ可能・リベットボタンの修理も2-4週間で可能とのこと。

山野楽器 電子ドラムセット、8万円ほどであるんだ!次男のピアノ先生のCD、売り切れてしまったみたい。
銀座中央通り→八重洲口広場南端→地下街・大丸取り壊し現場→八重洲中央口
19:34 東京駅発
100円ローソンでジュース2種購入