神戸市消防局の震災記録写真、展示へ NHKニュース

15年前撮影した写真たち。
あまりにも悲惨であること、また、震災体験者のフラッシュバックを引き起こすことから、しまわれていた。
しかし、震災体験を若い世代に繋いでいきたいと、展示を決めた。
準備作業として、学生たちに、一番印象に残った一枚を各々選んでもらう。その作業を通じて、学生たちの顔つきが変わっていく。
なかには、あまりにも悲惨過ぎて、展示には適さないものも。

脳波

全米1位のアーチェリー選手は、射るとき、集中する脳波とリラックスする脳波が、共に高まる。
全米4位の選手は、集中する脳波のみ高まり、リラックスする脳波は下がる。
脳波を見ながら、緊張をといてみたり・なにかをイメージしてみたりと練習することで、どういう状態が、集中しつつリラックスした状態なのかを会得する。

息子が先日講演を聞いた茂木さんも、

集中しつつ、リラックスするのが大切

と言っていたそうな。
ゾーンに入ったときって、なるほどそうだった。集中していたけれど、とても伸びやかだった。
熊ん蜂と向かい合った時も、あれは、集中しつつ、緊張を解いたんだなぁ・・・恐れを手放して、いま、この瞬間をありのまま感じることに集中した。

カンブリア宮殿 劇団四季 浅利慶太さん 芸術と経営の両立

開始15分後から観る。
締めるところは締めて(節電や省エネを徹底・・・ガソリンの一滴は血の一滴という時代に育ったものですから)、使うべきところに使う(役者の育成)。
ちゃんと食えるような給与。無料でレッスン。
オーディション・1000人強受けて、30人ちょっと合格。音楽講師の受験者「やっぱり歌で食べていきたい。それですよ」
研究生は1年目無給・徐々に上がって、4年目は大卒初任給をちょっと上回る。あとは実力給。
劇場に企業スポンサー。電通「質のいいものをやってるから、電通のイメージも上がる。」
家族が来やすいように、入場料値下げ&子供割引。ガラス張りの観覧席や託児室も劇場に設置。
ユニクロが製造・流通・小売全部を自分たちで運営しているように、劇場も劇団が運営してリスクを取り、質の高いものを低価格で提供している。

面接・・・素質はすぐわかる。わからないのは根性。

人件費を払わない組織って、あり得ないでしょ?
劇団だけそんなことをやってるから、質が下がっちゃう。
経営は同じ。なにをやろうと。

芸術への国の補助について

過去のものを保存するために国が補助することは必要。
でも、僕たちのように現代に生きる芸術は、自分たちで観客の支持を得なければ。他のジャンルのことはよくわかりませんけれど。

日本は、東京と地方の所得格差が小さい。お客さんが育っている

修学旅行先として人気。
劇団も、平日の昼間の石を埋める重要なお客として、熱心に営業。売上だけでなく、今後のお客を作っていくことも狙い。
こころの劇場・・・地方の劇場を回り、小学生を招待。主演の役者さん「うらやましいです。僕のこどもの頃、観る機会なんて無かったから」・・・楽しみにしてやってきて、食入るように見つめる。終演後・輝く顔たち。

小池:「役者さんにとっても子どもたちの前でやるというのは」
浅利:「とてもいいですね。育ちます」
村上:「東京一極じゃない。映画ならフィルムさえ持っていけば何処でもできるけど・・・演劇の概念を変えたと想うんです。」
浅利:「全国に演劇をと設立理念で宣言しちゃったからねぇ。なにもかも東京一極でしょ。ひとつの仕事は、特性と同時に、社会に対する義務を負うべき」


村上龍さんの感想。

芸術的才能と政治的手腕、実は同じものではないか、浅利慶太さんを見ているとそういう気がする。状況を客観的に俯瞰し、基本に忠実に脚本と演出を準備し、最適解と完成形を正確にイメージして具体化していく。その作業はあらゆる表現に共通している。大胆さと繊細さ。浅利さんは少しだけ繊細さが勝っていて、それが大勢の人々を魅了する。

必ず、人生の感動が込められてる作品をやります。
すると、必ずある程度のところまで行く。