ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る Creative Capitalism
- 作者: マイケル・キンズレー,和泉裕子,山田美明
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2009/04/17
- メディア: 単行本
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この本の主題・Creative Capitalism(創造的資本主義)は、まだ、完成していない概念だ。
それどころか、そもそも、概念として成立・定着するかどうかさえ、まだわからない。
そうそうたるメンバー39人が、それぞれ自論を展開する。
いろんな方向から、いろんな立場から。
結果、
”僕自身が、社会のあり方を、資本主義のこれからを、どう考える?”というヒントを得られた。
未消化だし、とりあえずの結論さえ、まだ見えていないけれど。
以下、いまの僕の印象に残ったことを、キーワード的に書き出してみる。
創造的討論
第1部が、ビル・ゲイツさんの、昨年1月ダボス会議でのスピーチ。不平等を是正するような、資本主義の新しいあり方を提案した。
第2部が、ゲイツさんとウォーレン・バフェットさんの対談。ゲイツさんのアイディアについて、バフェットさんが疑問点を問いながら、要検討点を浮き彫りにする。
第3部が、特設Webサイト(Blogのシステムを使ったそうな)での、そうそうたるメンバーによる討論。
なかなかこんな風に、具体的で、熱のこもった、建設的な批判の積み重ねって、お目にかかれない。アメリカって、凄いなぁ・・・。
利潤の最大化が、企業の目的
という捉え方が、アメリカではもはや、あたりまえの前提なんだなぁ・・・ということに、驚いた。
そこに疑問を呈している論者は、ごくわずか。