ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る Creative Capitalism

ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る

ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る

この本には結論が無い。


この本の主題・Creative Capitalism(創造的資本主義)は、まだ、完成していない概念だ。
それどころか、そもそも、概念として成立・定着するかどうかさえ、まだわからない。


そうそうたるメンバー39人が、それぞれ自論を展開する。
いろんな方向から、いろんな立場から。


結果、
”僕自身が、社会のあり方を、資本主義のこれからを、どう考える?”というヒントを得られた。
未消化だし、とりあえずの結論さえ、まだ見えていないけれど。
以下、いまの僕の印象に残ったことを、キーワード的に書き出してみる。

創造的討論

第1部が、ビル・ゲイツさんの、昨年1月ダボス会議でのスピーチ。不平等を是正するような、資本主義の新しいあり方を提案した。
第2部が、ゲイツさんとウォーレン・バフェットさんの対談。ゲイツさんのアイディアについて、バフェットさんが疑問点を問いながら、要検討点を浮き彫りにする。
第3部が、特設Webサイト(Blogのシステムを使ったそうな)での、そうそうたるメンバーによる討論。
なかなかこんな風に、具体的で、熱のこもった、建設的な批判の積み重ねって、お目にかかれない。アメリカって、凄いなぁ・・・。

利潤の最大化が、企業の目的

という捉え方が、アメリカではもはや、あたりまえの前提なんだなぁ・・・ということに、驚いた。
そこに疑問を呈している論者は、ごくわずか。

インプット以上の価値を、アウトプットする

これこそが、企業の存在理由なんじゃないの・・・という論者がひとり。
利潤の最大化を当然視するのは、アングロサクソンアメリカンだけだよ、と。

評価と株価

そして、Googleのように、利潤最大化を歌わない企業が、高株価で評価されるという現象が、すでにアメリカでも起きているよ、と。

評価

短期・中期・長期 利益

なんのための、利潤

金銭と、体験の価値と、評価

数値化

不平等を是正するには

政府・NGO・企業の役割