崖の上のポニョ

周囲で評判いまいちだったので、観ないつもりだった。
ところが、ダークナイトがいつの間にか終了。無料鑑賞券の期限までに、ほかに面白い作品もなさそうだし・・・それでも迷いに迷って、観る。


観てみたら・・・よかった。
絵と動きとで、言葉では表現しにくいものが伝わってくる。くらげの浮遊、底引き網、水が大魚になり、大波になり。


もののけ姫で、穢れやたたりを映像化して。
千と千尋でも、よどみや穢れが。
ところが今回、荒れる海が、似た技術で、でも、まったく違う感触で描かれてた。
船虫や古代魚も、半漁人も、千と千尋の不気味さとはまた違う感触に。


宮崎監督、恐れや力と、闘っていたのが、受け入れ・すり合わせ・愛へと転じることを、描きはじめたように想う。
子供と母性が、鍵なのかもなぁ。
子供の素直さ・無邪気さ・まっすぐさ。
母が大切にする、生活・ともに居ること・生命



生命力、観音様、よどみと清らかな水、破壊と創造、愛が不安を生み、不安は愛へ転化する。
ここ2年、れあサイトで出会ったテーマが、あらかたこの映画に登場した。そういう時代なのかもなぁ。