韃靼人の踊り

ボンファイヤー終了後にかかっている素敵な曲・・・

終わったあとが素敵。んーっと、この曲、なんだっけ、サンサーンス作曲だっけか・・・選曲者、超グッジョブ!!!

わからない曲名は、TDR航海日誌さんで見つけよう(^o^)

思い出せない曲は、歌劇「イーゴリ公」より“韃靼人の踊り”でしょうか?

おぉっ、それだあっ!!!
だったん人 韃靼人のホームページ。polovtsians' homepageMIDIファイルがあります。


引き続きweb検索して・・・

時は12世紀、イーゴリ公はロシア南部に侵攻してきただったん人(=ポロヴェッツ人。東部モンゴルの遊牧民族)と闘って敗北し、だったん側の捕虜になってしまいます。だったん軍の将軍コンチャークは、捕らわれの身となってもなおプライドを失わないイーゴリ公に心を打たれ、捕虜転じて「客人」として宴の席を設け、手厚くもてなします。その時にだったん人の乙女による哀愁を帯びた踊り、だったん軍の兵士、さらにはロシア軍捕虜も加わった合唱(本日は合唱は省略しています)による情熱的に踊られる舞曲がこの「だったん人の踊り」なのです。

なるほど、異文化の接触にふさわしい曲かも。


だったん人の踊り - Wikipediaもさることながら、


歌劇『イーゴリ公』の世界
だったん人の踊りと合唱 〜 ポーロヴェツ人の踊りと合唱が、場面の背景からミュージカル・映画・CMでの引用例まで、とてもよく記述されてます。そしてhttp://www.prince-igor.jp/slovo4.htmlにはロシア語歌詞と日本語訳詞が。

このミュージカルを有名にしたのは、「ストレンジャー・イン・パラダイス」で

たぶん、今回アラビアンコーストで流れてるのは、「ストレンジャー・イン・パラダイス」の英語歌詞じゃないかな・・・。


12世紀の、シルクロード遊牧民族と、キリスト教文化の東端との出会いの物語に基づいて、
化学者で、ロシア皇太子の息子でもあるボロディンが創ったメロディーが、
いろんな時代、いろんな国、いろんな文化のもとで、引用される。
そして、日本でも。



すうっとお客さんが居なくなっていく中、燃え続ける炎。
”韃靼人の踊り”が終わると同時に、しゅっと消え、やがて照明も落ちます。
キャンプファイヤーの後の、残り火の番をしたことがありますか?あんな感じ。ひとのわざと、大自然とが溶け合う瞬間・・・みたいな。
文化は多様、ひとはそれぞれユニーク。
そして、感慨は普遍。こころと大自然はひとつ。
ただ黙って立っているだけで、もう、ひとはそれぞれ特別。
まして、ともになにかを為したなら。

ものや行いは消えても、生まれたなにかはずっと響き続ける。

今年のフェストオペラも、そんなことを強く感じさせてくれる舞台でした。
だから、大好きなんだろうなぁ。