「お客さまの幸せ」のために ディズニーはまず「おそうじ」を考えた

ISBN-13: 978-4093882132


一週間前、ハッピーピアリデーを利用して、丸善でいくつか書籍を購入しました。
「ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと」ISBN-13: 978-4797361933も購入候補だったのですが、店頭であっという間に読み終えてしまい。お話形式だからこそ表現できているものもあるとは感じたのですが、よりロジカルなこちらを購入しました。


買ったまま、袋のままに入れっぱなし。
昨夜、ふと手にとって、ぱかっとひらいたのが90ページ。チャックさんが、ロスアンゼルスのディズニーランド開園当時体験したこと、そして、清掃が直営になった経緯。
そのまま、あっという間に185ページ・TDRの清潔さが日本全体に及ぼした影響のところまで読み進んでしまい、
一気に全部読む覚悟を決めて(^^)頭から読み始めました。


これまで、いろんな書籍、講演、そして「カストーディアルの話」などの個人webページで伝え聞いていたことは、みな、ほんとうだったんだなぁ・・・
具体的な数値や事例とともに、丁寧にまとめて記述されています。
読み進んでみて、「あぁ、このことを文学的に表現したのが、”そうじの神様が教えてくれたこと”のあのエピソードなんだなぁ」とピンとくるところも多く。セットで手元に置きたくなりました。


まったく人気がなく、社会的イメージも低かった、お掃除担当者。
これを、あこがれのまととなるまでにした当事者の書かれた本。
チャックさんの凄さも、
日本人の素晴らしさも、
TDRの失敗も、
いまのTDRについて感じて居られることも、
深くうなづきながら読みました。


しかしなぁ、
第一世代引退後の、伝承の難しさよ・・・。
こうした書籍を残してくださることは、今後にむけて、とても重要だと想います。
たぶん、ご当人たちもそう感じて居られるからこそ、お書きになったんだろうなぁ。
鎌田さんは文学的に、
孫子さんは事実ベースで。
TDRが日本社会に与えた影響が、もっともはやく鮮烈に現れた分野・「おそうじ」。
記録に残してくださったことに、深く感謝。