雲が多い晴天。
今日も夕日が綺麗だった。そして、十五夜手前の白い月。


今日の毎日新聞夕刊、印象的な記事が3本。

大人の発達障害の豊かさ。

 発達障害では苦手なことがある一方、特定の能力で優れた才能を発揮する人もいる。エジソンアインシュタイン発達障害だったという説があり、国内でも医師や大学教授、芸術家などとして活躍する人もいる。


 テレビドラマや映画になった「いま、会いにゆきます」(小学館)などの著書がある作家の市川拓司さん(48)も発達障害を公表している。

(中略)

 「普通の人と同じになれると言われても今のままでいたい。発達障害の特性とされることも、私にとっては捨てがたい」と市川さんは言う。感情が増幅する特性は、ジャガイモを食べただけで気を失いそうなほどおいしく感じられる。突然昔の感情が当時のままによみがえる発作は、40代を生きると同時に17歳の夏の日を生きているような感覚に陥り、その感覚で小説を書くことも多い。

毎日新聞 2011年2月17日 東京夕刊

うらやましい・・・。


体感記憶発作については、印象深い経験がある。
TDL20周年のとき、リメンバー・ザ・ドリームというショーがあった。
シンデレラ城前のシンプルなステージで、20年間のショーのさわりを、ほんの数十秒ずつ、当時の衣装と振付で、次々と再現する。
ステージセットも特殊効果もないのだけれど、体感と共に、過去の記憶がありありとよみがえる。一番びっくりしたのは、意識ではすっかり忘れていたショーすらも、体感は覚えていたことだった。
それは私の身にだけ起きたことではなくて。周囲の見知らぬ観客たちみな、どのショーに体感記憶があるのか、後ろから見ててもわかる。肩がびくんと動くのだ。
PTSDの症状に、フラッシュバックというのがあると聞く。その幸せ版。
意識は忘れていても、身体に記憶は残っている。トリガーさえあれば、それが蘇ってくる。


市川さんは、本音と建前の違いを受け入れることができず、記憶力が弱いそうな。
私たちの感性の発揮を妨げるものがなんなのかを、示しているのではなかろうか。

平等かつ平和だったらしいナスカ文明。

地上絵が描かれる400年ほど前、ナスカには神殿としてピラミッドが築かれていた。それが、1世紀ごろから徐々に地上絵に変移した。

出土物から読み取れる思想が・・・

アリも岩も、草も人間も同じ「一つの存在」でしかないのだ。したがって「一つの存在」は、神意外との主従関係を持たなかった。
(中略)
周辺墳墓600基を調査したところ、遺骨のほとんどが老人で、男女の比率が半々の上、致死因子に打撲など外傷のものが見つかっていないのだ。「国という枠も、戦争もなく、それでいて豊かだったのか・・・」

変人の勧め・・・英国のエキセントリッククラブ。

「英国の大学や社会は、変わった研究や変人に寛容だ。そこから創意や技術が生まれる」。(中略)

 “変人文化”を支えるのが「エキセントリッククラブ」だ。解散・再結成の風雪に耐え、歴史は230年。会員も王室からコメディアンまで幅広い。会則に「現代社会への順応は求めない」と変人尊重を明記する。「好奇心で行動する」「おはこがある」「悪筆」など変人の特性を15も並べている。

 「世間」の目を気にせず、来るべき社会や技術を考える趣向なら、何ともうらやましい。最近は十数カ国の外国人にも門戸を開放した。あなたも会員を目指してみては?【藤好陽太郎】

毎日新聞 2011年2月17日 12時07分

15の特性、知りたいなぁ!
好奇心で行動する」「おはこがある」「悪筆」は、僕に当てはまるかも。