白熱教室JAPAN 千葉大学 第3回「職に就けないのは誰のせい?」

千葉大学・小林正弥教授による3回目の講義。今回は「自己責任」を議論する。職に就けず“フリーター”となったのは、自己責任なのか。それとも、社会全体に責任があるのか。教育の格差にも、原因があるのではないか。「過労死」は、どうなのか。自ら選んで働いているのだろうか。議論は、イラク戦争時のNGOの日本人メンバー誘拐事件に対する「自己責任」問題へと、展開してゆく。

グロテスクな論が多くなってて、驚いた。
身近な話題だからなのかもしれない。
いや、”私はXX論者”という立場をあらかじめとって、そこから話をするようになったからかもしれない。
そしてどのテーマも、なにが根源的な問題なのかという点へと掘り下げきれていないように感じた。


うーん・・・。
論駁が下手くそだ。相手の立場からはどのように見えている・ということを踏まえてから、その視点から見た時の矛盾点や問題点を説き起こせば、議論がかみ合ってくるし深まりもするのだけれど・・・
”相手の立場に立って観てみる”ということが不十分だから、自分の立場そのものも客観視できていない。”自分の都合や視野の狭さ”を正当化して論じているかのようになってしまっている。
いまはまだ講義が、”各学生の素朴な正義感がなにを論拠に出てきているのか”を自覚してもらう過程だから、なのだろうか。


僕が、今日の講義を聴いていて連想したこと。
ひとつめは、”自由・博愛・平等”というフランス革命の3つの理念は、どれも同時に併存して大切にするからこそ麗しいのであって、どれひとつ欠いても・どれかひとつだけ突出して追及しても、グロテスクな社会を生むんだなぁ・ということ。
ふたつめは、”これが麗しい結果・これが大切”ということがらは、きっちり掘り下げれば、功利主義でもリベラリズムでもリバタリアニズムでもテロス論でも語ることができるよなぁ・ということ。所詮言論なんて、表現のためにあるものであって、その手前に、語るべき真実がある・そんな気がする。


取り上げたテーマについて、僕が想ったこと。
フリーター・過労死。”どのような選択肢が用意されているか”は、時代と社会システムによって、大きく異なる。ならば、”どのような選択肢を用意する社会を私たちは形成するか”も、私たち一人一人が決定すべきとても重要なことがらだろう。そこから目をそむけて”自己決定がなによりも大切”もへったくれもなかろう(^^)
イラク戦争時のNGO日本人メンバー救出について。”日本政府の自己責任”という観点から観てみるとどうだろう。参戦するという決断をしたがために、自国民が誘拐された。ならばいかに費用と手数がかかろうとも、それを救出することが、”参戦するという決断”への責任を全うすることになるわなぁ。
2例とも、リバタリアニズムから説くひとたちは、他人の”自己責任”を言い責めるばかりで、自分がその状況を招いた”自己責任”について感じ・状況改善を図るという観点がない。そりゃただの、ご都合主義の逃げだ・と僕は想う。

江〜姫たちの戦国〜(3)「信長の秘密」

天正7年、秋。江(上野樹里)は信長(豊川悦司)の命で家康(北大路欣也)が妻と嫡男を殺したことに驚く。江は安土へ向かい真相を知ろうと信長の秘密に迫るが…。

信長はきっと、このような時代認識と人間観をもっていたんじゃなかろうかなぁ。
とても説得力のある脚本だった。


観えてしまう。聞こえてしまう。感じてしまう。
そこに理由はない。説明してもしきれない。
ひとみな、なんとかしたいことは、どうやってでもなんとかする。
観えようも、決めようも、ひとさまざま。
さまざまなれど、己をもつものが決めたことは、いずれにせよ尊い
己をもたないもの・・・観えてしまう、聞こえてしまう、感じてしまうものを大切にしないもの・・・は、たいしたことは為せない。
たぶん、そうなのであろう。


信長がもし、天下統一をなしていれば。
封建社会から中央集権国家への脱却は、あの時におきていたのかもしれない。
そのあと果たして、西欧諸国と伍してやって行けたかどうかは別として。
逆に言うと、本能寺で信長が亡くなり、情で人をつかむのに長けた秀吉が天下統一し、義理と恩義で組織を形成するのに長けた家康が300年安定した封建社会をつくったということは、まだ脱却の機が熟していなかったのかもしれない。

イ・サン(74)「最後の肖像画

いやぁ、このタイミングで、ソン・ヨンが亡くなっちゃうんだ・・・。

江 BSでの放送

蒼穹の昴

このドラマに出会うまで、西太后って暗愚で恐ろしいイメージを強く持っていたのだけれど、とても魅力的に描かれている。
そりゃそうだよなぁ。
あれだけの大国を長く治めるのに、暗愚で魅力無い人間なわけがない。
そして、諸外国からも、後継国家からも、良い評判を立ててもらえるわけがない。