NHKスペシャル「防災力クライシス そのとき被災者を誰が救うか」 再放送

17日の放送でみそこねた前半部を観ることができ、ありがたかった。
芦屋市の防災訓練。とても真摯に本格的に、シミュレーションをしている。
阪神大震災のとき、殺到する救出依頼に逐次対応したために、被害が一番重かった地域から救助要請が届いたときにはすでに、救助に向かえる人員が払底していた。
その反省から、情報を収集し被害状況を把握する専任チームを用意しているが、人員削減で要員数は減っている。
訓練本番。被害シミュレーションに沿って、次々と殺到する情報。どんどん変わる状況。しかし25分後には、被害の大きい地域を正確に把握。
しかし、自衛隊先遣隊2名到着に対し、連絡が漏れてしまう。
・・・迫真のシミュレーション。だからこそ、課題も浮き彫りになる。


後半の佐用町ともども、被害を実体験したひとびとの真摯な努力は、凄い。
高齢化の進行、職員の削減。重い現実を正面から受け止め、なすべきことをなそうとしている。


いや、東京でも。
新宿区での、見ず知らずのひと同士によるトリアージが果たしてうまくいくのかのシミュレーション。
開業医、会社員などが、けが人役を搬送・区分・手当てしていく。
はじめ15分ほどは混乱。同じ人を二人の医師が観てしまったり、区分が混乱したり。
しかし次第に、うまく連携が取れていく。
ビル街で実践できるよう、働きかけと組織づくりに取り組む職員さんたち。