あけましておめでとうございます

澄み切った空気。街の明かりがとてもきれいな年明けでした。
強風のためか、花火は見かけませんでしたが、
そんなものなくても、いや、ないからこそ、十二分に美しい景色でした。


ひとひとりひとりの明かりが、くっきりと輝いていく一年になるのではないか。
そんな気がします。
風が強いからこそ、よどみが取り払われ、明かりがひとつひとつ輝く。


200年続いた、西欧に富が集中する時代が、終わろうとしています。
近隣諸国は、どんどん先進国の仲間入りをしつつあります。
アフリカも西アジアも、資本が自国内でも循環し、再投資の果実が集積されるようになりつつあるようです。
あと20年もすれば、東南アジアはいまのヨーロッパ並みに、経済力の高い地域になることでしょう。
その中で日本は、先駆けて歩んできました。たぶん50年ほど。
スペイン・ポルトガルのように、他地域から収奪した富を蕩尽して衰退するのか・・・たぶんこの道は歩まないでしょう。
イギリス・オランダのように、経済規模の拡大こそとまるものの、産業構造を変え、世界に貢献し続けるのか。
それとも、新しいモデルを創り上げていくのか。


いまとおなじ地域に住み、
いまとおなじ仕事をし続けることは、
もしかすると、難しくなるのかもしれません。
でも、
飯の種は、いくらでもある。
お隣さんがどんどん、豊かになっていくのですから。
省資源・高齢化、世界がこれから直面していく課題に、先駆けて出会っているのですから。


ヨーロッパ諸国が、それぞれに持ち味と特性を発揮して貢献しあっているように、
アジアも、そうなる。
そのなかで日本は、どんな持ち味を発揮すれば貢献できるのか・・・
韓国は、仁
台湾は、麗
中国は、華
・・・かな?


日本は、和。
想いを語り合いながら生み出す、和。
これが鍵のような気がします。


一つの色に塗りつぶして生み出す和も、
推測と憶測を重ねて、疑心暗鬼と誤解をふくらませながら生み出す、表面的な和も、
どちらも、手痛い失敗を数々生み出してきた。
どちらも、ほんとの”和”ではない。


事実に即しながら、
互いの想いを語り合い、
互いの発想を持ち出しあい。
互いの技を発揮し、分担しあい。
・・・製造業も、アニメや漫画も、これで発展したんですもんね。