舞浜に出かけようかなぁと想いつつ、ついに出かけずじまい。昨日の混雑で、うんざりしていたのかも。疲れちゃったのかも。
とはいえ今日は、入場制限はかからなかった様子。案外空いていたのかなぁ。

龍馬伝 いろは丸事件

いろは丸事件の意義を、活写して鮮やか。
文章で読んでいたのと、こうしてドラマで描かれるのとでは、胸への迫り方がぐっと違う。
特に、はやりうたを流布する場面・・・。


はじめての事件だから、必ず後々に引用される。だからこそ、公正に。
権力を、世論を喚起して覆す。
土佐の名を、貶めるか、輝かせるか。
国内システムで決着するか、国際法でさばくか。


相手の見識や立場のレベルに沿って、納得できる意義と大義を説く。
しかるべき権威を、引っ張り出す。
機が熟するのを待ち、時きたったなら、即、行動。
そして・・・闇討ちや仕返しを封じる。

白熱教室Japan Scola 坂本隆一 音楽の学校 ベートーヴェン

7月に京都で行われた課外講義の実況録画。


労働者の音楽。モーツァルトが消費される音楽なら、ベートーヴェンは生産。レンガ積み。
生まれる前に産業革命
10代の多感な時にフランス革命
ナポレオンの登場。ヘーゲル


耳が聞こえなくなってから、まるで天上の音楽のような、晴れ渡った美しい調べを創る。
そして、弁証法的な、第九も。

熱いよね、暑苦しいよね。それがやだったんだよね、60年代・70年代。


今回は、受講生との対話による講義ではないのだけれど、実演や演奏を実感してもらいながら、講師同士の対話で進める、という点は体験型。エンタテイメント的。
インターネットと会場からの質問から、どんどん発展していった話が、実に面白かった。

  • クラシックにおけるグルーブ。ファンクやソウルにおけるグルーブとどう違うか

音楽の身体性のはなしに発展。身体が動く。メランコリックな曲でも、そういう身体になっちゃう。
呼吸、さらに緊張と弛緩のはなしへと。

むしろ、大きく西洋音楽を見ると、中世は言葉だけ、ルネサンスでどんどん器楽が発達してきて、バロックで器楽だけでもいいじゃないか。ハイドンではまだ、言葉を音楽で表現しようとした作品もあるけれど、ベートーヴェンは、表題がついていても表現記号的。抽象化してしまった到達点といえるかも・と。
表題も、ほとんどはベートーヴェン以外がつけている。
そこから更に、観客席から京大の岡田先生を壇上に呼んで。
オペラが下手だったのも、ベートーヴェンの音楽のドラマが純粋音楽的だからかも。
”永遠の愛をうたった”と言われると、そう聞こえちゃう。だからある意味、映画音楽の全身みたいなところが、ちょっとあるかも。
70年代まで、クラシックの代表=ベートーヴェン
でも、天上のベートーヴェンではない、頑張るベートーヴェンの暑苦しさ・・・親父が忘年会で若者に説教するような・・・が嫌われ、
80年代は、クラシック=モーツァルトに。ポストモダン。その旗手であった浅田さんと坂本隆一さんが、ベートーヴェンを若い人に語ってるのが感慨深い。モダンとポストモダンの和解かも、と。

フランス革命から200年。どんどん革命が進み、ソビエト革命になり、でもとんでもないことになって、ベルリンの壁崩壊・逆方向のフランス革命。そのとき、バーンスタインがベルリンに行って・・・そこでやる曲は、第9しかない。

ハーバード白熱教室の衝撃

先週、録画しておいたものを観る。

サンデル教授、東大での講義後の公開対談で、ちょっといじわるな質問「米国でこの対話型講義がうまくいくのは、この講義が提示する共同体重視のありかたが薄く、個人主義が強いからこそでは?」に回答。見事だなぁと想ったのは、既存のレッテル貼りされた対立構造(個人主義 vs 共同体主義)からスタートするのではなく、自身の今日の実体験・実感から語り始め、その共感をベースに、相手の主張を取り込みつつ、共通点を示しつつ、あるべき姿やなすべきことを論じ、普遍的な結論に至る。講義を通じて示し続けたあり方そのままに。

これからの夢・グローバル規模での対話講義を語るとき、鷹のような鋭い目が、まなざしの強さはそのままに、柔らかくなる。


最終回の、先鋭化した質問を、受け取り、和らげる瞬間。鋭い問いは、意見対立する相手個人ではなく、普遍的に問う。これもまた、対立ではなく、ともに意義ある議論を深める、大切なテクニック。


そして、講義もエンタテイメント。

龍馬伝 船中八策

当座の課題を乗り越えた後、どんな社会にたどり着くべきなのか。
そこまで見据えているからこそ、事態が読める。なすべき働きかけが観える。


日中関係も、そうだよなぁ。
どのみち、お互い縁切りすることなんて、もはやできない。中国だって、日本だって、困る。
どんな10年後が理想なのか。選択肢なんて、さしてなかろう。
あとは、そこにむけて、いまどんな障害があり、どんな力学が働き、なにを為すべきか。
感情論なんて、小さい、小さい。

イ・サン

蒼穹の昴 第5回

見事。