MEGAQUAKE第2回 "KOBE 15秒の真実 その時地下で何が"
阪神大震災のわずか15秒の揺れが、たくさんの人々の生命を奪った。
活断層があることはわかっていたのに、まったく被害を防げなかったことを悔しがる地震学者。
ぺしゃんこに潰れた家・波打ち倒壊した高速道路・迫り来る地滑りから生還した方々から、詳細な15秒間の状況を聞き取り、
地中の構造を詳細に調べ、地震のメカニズムをモデル化し、
地球シミュレーターで、いったいなにが起きたのかを再現・証言と照合する。
CGで、かなり忠実に再現できるほどに、メカニズムはわかってきた。それを被害低減に繋げたいと、ある学者は地震計設置に野山をめぐり、ある学者は各断層の固着域の同定に努め。
辛い体験を乗り越えた人たちの、まなざしの深さ。
家屋倒壊から生還したお母さん。震災3時間後、外から呼びかける娘の声に、手元の仏壇のかけらを柱に撃ちつけたら、隣の部屋でやはり瓦礫に挟まれてたペットの犬が吠えてくれて。「生きてるぞ!」・・・近所の人達の懸命の努力で、震災10時間後に救出。しかし、犬と29歳の息子さんは助からなかった。
語り部として活動を。にこやかに、しっかりはっきりと。
「(亡くなった)息子に、「母さんこんなことをやって来たのよ」って、しっかり話せるようにやんなきゃって」