[雑感]爆門学問 国会図書館長 情報工学 長尾 真さん

文学部か工学部か迷って、「文学では食えないだろう」と工学部に
コンピュータと人間を近づける仕事を、ずっとしてきた。
OCR
自動翻訳
顔認識
そして今、電子図書館


ブツじゃなく、電子データになることで、失われるものはいろいろあるだろう。
10年かけて探した密約が、3秒でとか
10巻あるプルーストの本、意地で読んだけど、読まないだろうとか
偶然であうことがなくなるだろうとか


広大な書庫。ものとしての魅力。
豆本
明治末出版されたアリス・イン・ワンダーランド
発禁本・・・アメリ国会図書館に、まだ1万冊くらいある。


司馬遼太郎さんが、もし今、本を書いたなら。
膨大な資料を読み解く、それでもわからない・・・が、なんでも調べられる。作品はどうなるだろう。
音楽も、むこうから好みを提示してくる。すると、そちらに好みをあわせていくようになりかねない。
主体性をちゃんと保持しておかないと・・・コマーシャルな世界だから、ある種の誘導がかかる。


「人生は、自分なりの本棚を作っていくプロセスだ」