新型インフルエンザと集団ヒステリー
ようやく日本でも、昨日あたりから、今回のウイルスの低リスクさにあわせた、柔軟な行動計画運用が語られ始めた。
しかし一方、過剰反応はまだまだあるようで・・・。
私は劇場を経営していますが、先日、今回のインフルエンザ対応部署より召集がかかり対策会議へ出席しました。
今回のインフルエンザが県で感染、拡大が確認されたら、集客施設は営業自粛をお願いしますとのことでした。期間は二週間から八週間になるそうです。
あくまで自主的な営業自粛であるが、自粛しなければ感染拡大を招いたとして社会的な制裁があるだろうと脅迫めいた話しぶりでした。
外岡先生のこころも折れそう。このメッセージを読んだときは、正直、ひやりとした。
いい加減嫌になってきたので、ウエブを中断したいとも思う。
マスクの意義は無いと書いたら何人かの方々から非難にもにた抗議メールが入った。
医学論争ではない。
以前からマスクの意義はあまりないという話を、米国医学研究所の結論、CDCのガイドライン、WHOのガイドライン(つい先日出たものはトップ画面に掲載)で説明してきているが、マスクが効果がないというなら根拠を示せとのメールが入ってくる。
実情に即さない行動計画の、強圧的押し付けも、
”マスクの意義は無い”という科学的指摘への、感情的反発も、
”安心したい”という安易なこころもちから来ているのではないだろうか。
左脳ばかりがぐるぐる回り、現実から乖離しちゃう。
一方で、外岡先生同様、自分たちがどう動くのがベストなのか、事実をしっかり踏まえながら、現実を動かそうとしているひとたちも居る。
多くの方々からメールをいただいた。
励ましのメール。
お返事を出せませんが、ありがとうございます。
WHOの先日掲載したA(H1N1)インフルエンザに対するマスク着用の意義に関するガイドラインを急いで訳して送ってくれた方がいる。
感謝です。訳も的確です。ここに掲載しますが、トップ画面でもリンクします。
皆様方、参考にしてください。
カナダでマスクを着用させなかったから高校生達が感染したのだと非難している父兄がいると聞きますが、それは間違いです。
再び厚労省と一緒に”ハンセン病”で犯した間違いを繰り返すべきではないと思っています。*危険性はないのにいつまでも隔離していた。
このインフルエンザは驚くような危険性はありません。感染者は自然と治ります。もし治らなかったらどうする!という子供じみた批判はしないでください。もっと建設的に考えてゆきましょう。
”ハンセン病で犯した過ちを繰り返すべきではない。”
・・・まさに、そのとおりですね。痛烈で的確なひとこと。