防錆

朝から雨、10時〜15時はじゃんじゃん雪。


業務のほう、床タイル目地補修は今月頭に無事終了し、その後、屋外設備の鉄錆タッチアップを依頼されている。
中学生時代から、我が家の車の錆補修は僕の仕事だった。一旦錆びた部分の、完璧な防錆は難しい。と同時に、やり方次第で、進行速度は全然違うことも体験している。
とはいえ、錆については知らないことだらけ。そして、塗料やライニング剤は、日進月歩。
一方、連続作業は非効率だし、悪天候時は出来ることも限られているので、作業の合間に、あれこれ調査しながら進めている。


新規鋼材の防錆は、溶融亜鉛めっきが効果絶大な感じ。
イニシャルコストは高いのかと思ってたら、軽量鋼材なら塗装よりも安い場合もあるようだ。
酸・アルカリには弱いし、不適合な用途もあるけれど。


発錆部の錆止めは、ケレンが課題。完璧な錆除去は難しいため、いろんな工夫や研究がなされているようだ。
3種ケレンでも大丈夫・・・と歌っているのが、下記2つの手法。

  1. 浸透性のいい塗料で、残った錆を封じ込める
  2. 赤錆を黒錆に転換

前者は、大規模工事でも採用されつつあるようだ。
後者は、僕自身、中学生時代から、ホルツのサビチェンジャーなどを使ってきた。進行を遅らせる効果は、かなりある。前者の作用を併せ持った製品が登場しているようだ。ただ、”ウニモグと工作機械2”さんの実験によると、防錆効果はあまりなさそう。


勤務先事業所の工務職場で多用してたのが、ジンクリッチペイント。
今回調べてみたら、きちんと効果を発揮させるには、旧塗膜・サビのみならず、黒皮まで除去しろとなってる。
が、経験的には、さびの上から塗っても、水性ペイントとは比較にならないほど、錆の進行を遅らせる・・・様な気がする。


我が事業所の、発錆箇所を観察すると・・・ほぼ下記3パターン。

  1. 塗膜が薄い?!?・・・塗料の選定、塗膜厚さなど、塗装仕様の選定に、疑問を感じる箇所も。だって、雨がかかる程度の場所が、完工後2年くらいで錆び始めてたり。
  2. 傷ついた部分・・・あて傷は、やっちまった人間が、すぐタッチアップできるようにするといいんだろうなぁ。
  3. 溶融亜鉛めっき鋼材に、溶接細工をしたあと、ジンクリッチペイントを塗り忘れてる箇所・・・なんで塗り忘れるかなぁ?!?施工管理に問題あり。
  4. コンクリート土台のすぐ上・・・他所でもよくみるけど、なんでだろ?!?で調べてみた。コンクリート中は、強アルカリで不活性化膜ができ、腐食しづらいそうな。大気にさらされた場所は、たぶん酸性。で、境界部はたぶん、酸とアルカリで部分電池が生じやすいんじゃないかなぁ。

今日発見した、最高なサイト 防蝕ドットコム
ウニモグと工作機械2”さん同様、実務を極める人ならではの、明快さ・洞察力・骨太さ。