シールサービスが廃止されたらしい

さてでは BigLove - 2008/01/10(Thu) 00:43 No.12421


その”過熱”って、”パーク本来の意味合い”に沿っていないことなのかなぁ?

僕はパレードを座り込んでまで観ることって、ほとんど無い。
だから”クレクレ坊”の姿は、もっぱらアトラクションや街角で観かけるだけだけれど・・・実に微笑ましいじゃん!!!


”ゲストからキャストに歩み寄るきっかけ”を創ったなんて、当初の意図を超えて素敵なことないか!!!
”今日一番の想い出は、アトラクションでもパレードでもキャラクターでもなく、キャストさん。勇気を出して「シールください!」って声をかけたら、みな笑顔で対応してくれた!”ってお子様、きっと、たぁくさん居るよ。
もし、誘導や案内に支障が出るほどニーズが多いんだとしたら(俺にはそうは観えないんだけれど)、キャストさんを増員すべき。
そのくらい、”パーク本来の意味合い”に沿った、素敵なことなんじゃないかなぁ。
ま、それを具現化したのが、キッズアドベンチャーのシール集めなんだろうね。


「”ATMが便利だから”と顧客になったひとは、もっと設備投資をした便利な銀行が出来れば、そちらに移る。でも”行員が素敵だから”顧客になってくれたひとは、固定客になってくれる。
ディズニーのテーマパークは、コミュニケーションを売っているんです。だから約束してください、園内と駐車場に、決して自動販売機は置かないと。」
TDLの人事担当をなさった方が、開園準備のアメリカ研修で、しょっぱなに、ディズニー側から教わったことだそうです。
http://www.fukuicanon.co.jp/tamaki/quality/q011017.pdf



確かに、コミュニケーションの達人は、そこここに居られます。
たとえば、かつてトゥーンタウンにいらっしゃったTAKEDAさん。
親とはぐれて、大泣きしている子供でさえ、15秒も接すれば笑顔になる。”TAKEDAマジック”と同僚の皆さんから呼ばれていたほど。
でも、誰もがすぐ、TAKEDAさんになれるわけじゃない。


手を振りながらカルーセルに乗っていたら、
退出時「素敵な笑顔を向けてくださったので・・・」と、初々しいキャストさんが、シールを僕にくださった。
もし、シールが無かったら。彼女は、年齢が倍違うだろう僕に、スパッと声をかけることが出来ただろうか。


僕はそんな風に、おっさんのくせに、これまで100枚を超えるシールをいただきました。
同じお金を支払ってるのに、えこひいき?不公平?
客がお店に差し上げられるものは、お金だけじゃない。
笑顔や、心意気や、思いやりだって、差し上げることが出来るわな。

一昨日の毎日新聞夕刊のコラムにね、
”居酒屋で店員さんを呼ぶのに「すみませーん!」って言うのが気に入らない。どうして客が注文するのに店員に「すまない」?”
・・・僕はショックを受けた。新聞記者さんといえば、言葉のプロ。なのに、こんなこともわからなかったなんて。


記者さんは、敬語の専門家に取材に行き
「自分のために動いてもらうので配慮は必要。」客も丁寧な気持ちで店員に呼びかけ、尊重しあう人間関係を保つことがマナー。
そう言われてようやく、そんなもんなのかと想ったみたい。


この記者さんみたいな人が、もしかしたら、とっても多いんじゃないのかなぁ?
この世の中に、”してもらってあたりまえ”のことなんて、たぶん無い。


いただいたシール、どれも気持ちや想い出がこめられています。
なかでも、義母の回復を祈ってくださった2枚のシールは、彼女を死の淵から救ってくれたと感じています。
でもね、もしシールが無くたって、たぶん違う形で、同じことが起きたことでしょう。


大切なのは、シールそのものじゃなく、そこに込められた願いや想いや祈り。
OLCさんの願いや想いが変わっていないのなら、シールがなくなろうとなんだろうと、僕はまったくかまいません。
でも、もしOLCさんの願いや想いが変わってしまったのなら。
もはやディズニーリゾートには、自動販売機がたくさんあります。園内ですら、写真の受付や抽選はセルフサービスに。

便利性の供与、これだけが実は日本の大部分のサービスになりかかってるんです。あの家は便利だからサービスがいいというように。ところが、ディズニーに言わせると便利なんて決してサービスじゃないよというわけです。

この精神は、ちゃんと受け継がれているんでしょうかねぇ。