7つの習慣 isbn:4906638015

定評のある・・・というか、実に評判の高いビジネス書です。
でも、まっとうに読んだのは、はじめて。
半年ほど前にブックオフで見かけて購入。
以来、ゆっくり、気が向いたときに読み進めてました。で、ついに読了。


普遍性のある内容。だから、既知の事例や視点も多い。そして、はっとさせられます。深くうなづかされます。
説いていることはシンプル。
テクニックは所詮小手先。人格を磨け。そして、依存→自立→相互依存 と進め。
そのために身に着けるべき、7つの習慣を書き起こしています。

心の平安は、自分の生き方が、正しい原則とそれに基づいた価値観とに調和しているときにのみ得られるものである。ほかの方法はありえない。

まさに、そのとおりですね。
ここ数年、「そう生きる覚悟があるか」と問われ続けている。そんな気がしています。

本来は目に見えないその人の可能性を直視すればするほど、記憶だけに縛られるのではなく、創造力を活かして生きることができるようになる。

これまた、まさにそのとおり。
つい、「昨日の自分が見たその人」と会話をしてしまう。
人のみならず、状況も、組織も。
人間って、つい「都合のいいように」観点を固定します。慣れたやり方で処理できるように。冒険しないですむように。
そんな「都合のよさ」を脱し、可能性を直視したとき、創造性が発揮される。
対人関係しかり。ビジネスモデルの構築しかり、ショーのデザインしかり、QA/QC活動しかり、製品設計しかり、顧客対応しかり。


もっとも深く印象に残ったのは。
Win-Win または NoDeal」という原則。
Win-Win 双方とも勝つ=価値を得る]ような交流・取引をしなさい。
それがかなわないなら、[NoDeal 今回は取引不成立]にしてしまいなさい。
どちらかが勝ち、どちらかは負ける という交流・取引は、結局、害をもたらすから。
・・・というものです


Win-Winという発想。
これは実は、かつて私がかかわった自己探求セミナーの、骨子のひとつでもあります。
このアイディアにはじめて触れたとき。そのインパクトは、凄まじいものがありました。
以来、実生活でも、最大限Win-Winを目指して生きてきた。でもねぇ、Lose-Winや、Win-Loseになってしまうことも、しばしば・・・。
ところが。NoDealという選択肢を明確に考慮に入れていたなら。それらすべて、Lose-WinにもWin-Loseにも、ならなかった。いや、Win-Winに持っていくことすら、可能なものもあったかも。
そういえば、Lose-WinやWin-Loseになってしまいそうなものが、土壇場で好転してWin-Winになっちゃうときって、執着を捨て、NoDealを覚悟したときだよなぁ・・・。