北村 和久氏(OLC元常務)の講演議事録「お客様に感動を与えるサービスとは何か」

TDRを立ち上げた人々には、明確に「歴史に、自分たちがつくるものを位置づける」認識があった。
それが、凡百の遊園地と、まったく違う存在意義を、この二十数年間、TDRに発揮させてきた。そう言えるのではなかろうか。

って昨日書きましたが、早速今日、舞浜狂さん経由、dpostさん経由でこの記事に出会い、読みました。
みなさんも是非、ご一読あれ。
僕が今回、印象に残ったのは、この部分。

「日本人は真面目に一生懸命勉強しようという意欲は大変ありがたいけれども、どうも君たちの意見を聞いてると最終的にはどうやったら売れるか、どうやったら儲かるか、どうやったら稼げるかる、そればかり考えてるけど、‥.そうじゃなくてちゃんとしたポリシーを立てて、それをハイクオリティー、質の高い運営をするにはどうしたらいいかということにもっと精力を傾けてくれ。そうすれば言っちゃ失礼だけど、お金なんて後からついてくるから心配すんなよ」と言われたんです。それ言われて当時は頭に来て、「日本の実情も知らないで」なんて言ってたけど、現実には彼等の言うとおりになってしまっています。

「ミスターキタムラ、君にいいこと一つだけ教えてやろう。本当のサービスというのは必ずリスクを背負うもんだよ」

理想の状態は何か、どうすればそれを実現できるか・・・という方向で考える。

エンタテイナー以外を含めると、オフのキャストさんが話しかけてくださった事は・・・30回以上あるなぁ。


異口同音に語ってくださったこと。
人生かけて選んだ職業。
その現場で心から楽しんでるゲストって、とっても嬉しいものなんだそうですよ。
・・・こちらはただただ、無邪気に遊ばせてもらってるだけなんですけど。


そんな会話が持てるたび、こちらは感激します。そのときの表情、感慨、よーく覚えています。
だからといって、「よぉし、あのキャストさんに喜んでもらうぞ!」って執着したなら、もはやそれは「心から楽しんでる」とは言いがたいですよね。
楽しむために行ってるんだから、「素直に楽しむ」、ただそれだけ。


前項で紹介した北村 和久氏の言葉と相通じますね。
質の高い運営をすることに集中するから、お金という報酬が後からついてくる。
質の高いショー体験の創造に集中してるから、喜びという報酬が後からついてくる。


報酬が私たちを幸せにしてくれるわけじゃないんです。
報酬をかき集めることに執着すれば、幸せは遠ざかる。
まず、自分が幸せを創造する。すると、いろんな報酬が生まれてくる。


「本当に大切なこと」を大切にすれば、パラダイスはここにある。

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