JR宝塚線脱線事故

鉄道って、事故が起こると大惨事になりかねない。
だから、膨大な配慮とシステムで、安全を確保してくれている。
でも、そんなこと忘れ去っていたな・・・。


防護無線を受信したため、急停止いたしました。先行列車が、線路内に人影を見つけたためです」
なんてアナウンス聴くと、仕方ないなと思いつつも、
”余計なシステム入れやがって。目視運転で、とっとと動かせよ!”なんて気持ちもあったり。


でも、もし防護無線が導入されてなかったなら。
今回の事故、下り列車が現場に突っ込んで、数倍の大惨事になっていた可能性大。


ちょっとの不便さを、安易に嘆いちゃいけないよなぁ・・・。



報道、スピード違反ばかりがクローズアップされてるけど・・・
鉄道の制限速度って、乗り心地の観点から決まってるだけ。70km/h制限のところを、たとえ120km/hで走ったって脱線するわけが無い。真因はほかにある。そこを取り上げるのが報道の役割だろうに・・・。
再発防止に役立てるというよりも、悪者づくりに報道は終始してるように観えちゃうなぁ。


たとえば。
数年前の低脂肪乳食中毒事件、真因を覚えている人が、なんと少ないことか・・・皆さん、覚えてますか?
大阪の工場がいいかげんな衛生管理をしていた・・・とばかり報道されていたので、そちらが印象に残っているのでは?実は北海道の工場の、停電後の不適切な対応が真因。でも、大阪の工場は閉鎖され、北海道の工場はまだ稼動してるんじゃなかったかな。


「こいつが悪者だ!」と決め付けておけば、とりあえず、我々野次馬の不安なエネルギーは、はけ口が見つかり、安易に安心する。これもコントロールドラマ。実はなんの価値も生まない。
でも、遺族のみなさんがとつとつと語る姿は、そんなむなしいコントロールドラマから、ずっと遠いところに居る・・・・・。
そして、消防隊の人々。感情におぼれることなく、全力で救出に向け働く。ガソリン集が漂う中、火花が出ない道具を駆使し、工夫を重ね・・・その談話の、淡々とした迫力。



たぶん今回は、置石をした大馬鹿野郎が真因だよなぁ。JR西日本置石を防げというのは、無理があるよなぁ・・・。

(4/28追記)
いやいや、どうやら速度超過による転覆の様子。不明を恥じます。
「マスコミが悪者だ!」と決め付けて、安心したかったのかもしれないな>俺。