民族国家

国旗・君が代付きの入学式って、初出席だったんだけれど・・・違和感あるなぁ(^^;
ひとつには、多分に慣れの問題。
もうひとつは。意味づけがしっくりこないから。
支えてくれている人々への敬意を示す・・・のなら、国立校なら日の丸と君が代でも判るけど、県立校なら県旗と県歌、私立なら学校法人の旗と歌、が的確なんじゃぁないかなぁ。
社会全体への敬意を示す・・・のなら、国連旗と国連歌(あるのかないのか知らないけど)(^^;でも結局、今は、国連が人類全体を民主的に代表してるとは言い難いわけで。ならば、地球儀と人類全体をたたえる歌、みたいなのが良いような気がするなぁ。
ってなふうにつらつら考えてみて、日の丸・君が代を入学式で使う意味とは。「日本の法制に基づいて設置された学校だから」ということに、自分の中ではなりました(^^)


社会組織は、無数のレベルに分かれてる。
家族・法人・市町村・都道府県・国・国家連合・国連・etc・・・・・
階層化されてるわけではなく、モザイク状だったりもするわけだけれど。
で、「組織」を設定すると、「組織内」と「組織外」が生まれる。
「内」と「外」とで、なにかしらの違いが生まれる。
そして。現代は「国」というくくりが、いちばん「内」「外」の落差が大きい時代。「国」というくくりが、一番たくさんの枠組みを支え・維持している時代。だから、国単位でものを考えることがしっくりするケースが多い。


明治維新までは、「日本」という単位への所属意識よりは、「安芸」「豊後」「武蔵」「会津」という国への所属意識が強かった。幕末、「日本」という国単位で、外交をする必要が昂じてきて、「日本」という国号が広く用いられ始め、「日の丸」を所属船の国際標識とし。せいぜいここ150年弱の歴史。
「安芸」と「備後」での戦争がもはやありえないように、いずれは「日本」への所属意識は弱くなることでしょう。そこまで何年かかるかなぁ・・・・・300年くらい?100年くらい???