自分探し2

自分の「実感」と、「推測」とをきちんと区別しないから、
いつしか、なにが実感なんだかわかんなくなり、自分を見失う。自分を探さなきゃいけなくなる。


私は私のことをこう想っている。
私は彼のことをこんな風に嫌がっている。


あの人は私のことをこう想っている・・・だろうと私は推測している。
  こう想われるといいな、と私は想っている。
  こう想われたら嫌だな、と私は想っている。
みんなは彼のことをこんな風に嫌がっている・・・だろうと私は推測している。
  私は彼のことをこんな風に嫌がっている。
  他の人だって、同じように嫌がっている・・・だろうと私は推測している。


あの人は私のことをこう想っている・・・と言った。
  それは真実だ・・・と私は推測している。
xxさんとzzさんは彼のことを嫌だ・・・と言った。
  彼らの中で起きていることは私と同じ・・・だろうと私は推測している。


こうやってはっきり区別すると、ほら、実感も推測も、すべては「自分」の感じたこと。
世の中全てを、実は「自分」を通して、把握している。実感するか、推測するかして。


あの人は私のことをこう想っている。
みんなは彼のことをこんな風に嫌がっている。
ここで意識を止めてしまうから、そこに「自分」が居なくなる。居なくなった「自分」を探さなくっちゃいけなくなる。